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【人、瞬間(ひととき)】あの反撃 元参議院議員・筆坂秀世さん(60)(下) (1/2ページ)
■それでも共産党は日本に必要
平成17年の夏に共産党を離党し、翌春に新潮社から『日本共産党』を刊行する。
「そもそも共産党について書く気はありませんでした。書けば批判も書かざるをえませんから。でも『口汚くののしる必要はありません。等身大の共産党を書いてください』という編集者の言葉を聞いて、それなら書けそうだ、建設的な批判であれば共産党にとっても悪いことではないと思いました」
共産党の反応は素早く、その内容は想像を超える激烈なものだった。
4月19日付「しんぶん赤旗」で不破哲三前議長は「筆坂秀世氏の日本共産党攻撃の書を読んでの感想は、一言でいえば、ここまで落ちることができるのか、という驚きである」と書き、翌20日付では浜野忠夫副委員長が「端的にいえば、党に敵対する転向者、変節者にお決まりの、虚偽に満ちた自己弁護と党攻撃が、その主要な内容である」と批判、志位和夫委員長は20日に開いた会見で「落ちるところまで落ちた、というのが感想だ」と述べた。