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心臓移植:「救う会」募金1億1000万円 そうちゃん(1歳)、来月渡米 /神奈川

 ◇重い心臓病、日本で移植認められず

 ◇ドナーが早く現れてと祈る--手術後治療費募金は継続へ

 重い心臓病で、余命わずかと診断された横浜市緑区の中澤聡太郎ちゃん(1歳)が12月5日に渡米することが決まった。両親の友人らでつくる「そうちゃんを救う会」が10月初めから募金を呼びかけ、当面必要な渡航・手術費用1億1000万円を確保できたため、一刻も早い手術に向け出発する。

 聡太郎ちゃんは6月末、心臓の筋肉が機能しなくなる特発性拡張型心筋症と判明し、余命半年と診断された。唯一の治療法は心臓移植だが、大きさが合う子どもからの臓器提供は臓器移植法により国内では認められていないため、海外での手術が必要。手術は症例が多い米カリフォルニア州・ロマリンダ大学病院で受ける。

 聡太郎ちゃんの父啓一郎さんの友人で、同会代表の武田慎一さん(37)は「余命わずかと診断され、渡航はギリギリのタイミング。ドナーが早く現れるのを祈るしかない」と話している。

 手術後の治療費などを含めた募金の目標額1億6600万円には届いていないため、同会は活動を続ける。問い合わせ先は同会(045・938・4270、http://sou-chan.net)。【五味香織】

毎日新聞 2008年11月28日 地方版

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