還付金詐欺が急増　振り込め詐欺グループがシフトか　警視庁

　平成１９年に東京都内で発生した振り込め詐欺は前年に比べ４７４件減の２６７６件だったことが１８日、警視庁捜査２課のまとめで分かった。ただ、今年１月１日から振り込め詐欺に含めることになった「還付金詐欺」を加えると、約３５０件増になるという。同課は「これまでの振り込め詐欺グループが還付金詐欺にシフトしている可能性がある」と警戒を強めている。

　同課によると、１９年に発生した振り込め詐欺の被害総額は、前年比７億６８００万円減の５０億８９００万円。一方、還付金詐欺は８２１件発生し、被害総額も９億４７００万円を超えた。

　昨年１月以降、金融機関の現金自動預払機（ＡＴＭ）の振り込み限度額が１０万円に制限されたこともあり、ＡＴＭを使った現金振り込みは１８年の２３２０件から２２件と激減した。

　その一方で、ＡＴＭでの口座振り替えと窓口手続きが急増し、全体の９割以上を占めた。