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浜田市は来年四月から、市診療所の医師を国立病院機構浜田医療センター(浜田市)に週に二日、一人ずつ派遣する。医師不足のセンターを支援しながら専門技術の研修を受ける。自治体が外部の拠点病院に医師を派遣するのは珍しく、市は連携を深めるのと同時に専門研修をアピールして医師確保にもつなげたい考えだ。
浜田市は旧郡部などの四カ所に国民健康保険診療所を持ち、医師五人(正規四人、パート勤務一人)がいる。来春パートの医師が引退するが、新たに嘱託医を確保できる見通しとなったこともあり連携態勢を計画した。
市中心部に近い大麻診療所の診療日を週五日(午前)から、週三日(午後)に縮小するなどして医師全体の勤務可能日数を増やし、同センターに派遣する。内科の初診外来に当たるほか、救急対応や新しい機器による検査など研修を兼ねた業務もこなす。
同センターは医師定員四十七人に対し、常勤医は四十一人と医師不足が深刻。日野理彦院長は医師派遣を歓迎した上で「逆に農村部で体験できない専門治療をセンターで研修していただく。今後、医師の相互派遣が進めば地域医療のレベルアップになる」と期待する。
市は同時に弥栄診療所を「地域包括ケア研修センター」に位置づけ、医師や医学生の研修を積極的に受け入れる。人脈をつくるとともに将来の医師を呼び寄せる素地づくりをする。(田中伸武)
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