パチンコの景品を多く仕入れたように装って所得税約9800万円を免れたとして、青森地検は27日、弘前市石渡4のパチンコ店「パチンコマルダイ」社長の全学根(73)と、三男で同店店長の全大悟(38)の2容疑者=いずれも韓国籍=を所得税法違反の疑いで逮捕した。
調べでは、2人は04年から06年の間、パチンコで勝った際に現金との交換に使う景品を多く仕入れたように偽装。架空の経費を計上するなどの方法で所得を隠し、所得税約9864万円を脱税した疑い。同社はこの間、約2億9480万円の所得があったが、全容疑者らは所得を「0円」や「欠損金1865万円」などとする虚偽の確定申告書を税務署に提出していたという。【矢澤秀範】
毎日新聞 2008年11月28日 地方版