東京都が「医師派遣システム」創設
深刻な医師不足に対処するため、東京都は2009年度に「地域医療支援ドクター事業」を創設する方針を固め、産科医や小児科医などの募集を開始した。地域医療の支援に意欲がある医師を都の常勤職員として採用。多摩・島しょ地域の公立医療機関や都立病院で通算6年以上、派遣医などとして勤務した場合には、希望に応じて都立病院などへの異動を可能にしている。
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同事業は、地域医療を支援する意思を持つ経験5年以上の医師が対象で、周産期(産科・新生児科)医療、小児医療、へき地医療、救急医療のいずれかに従事する。通算2年間の多摩・島しょ地域の公立病院などでの「支援業務(派遣)」と、専門医・指導医などへのキャリアパスを実現できるよう通算4年間の都立病院での「キャリアアップ勤務」のローテーション勤務を行う。6年後には、希望に応じて都立病院などへ異動できる。
給与は都立病院の医師と同等で、派遣中は勤務一日につき1万円を上限に派遣手当が支給される。
採用予定人員は10人程度で、来年4月1日以降の勤務開始予定となっている。問い合わせは、都福祉保健局救急災害医療課03(5320)4428へ。
更新:2008/11/28 16:11 キャリアブレイン
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