【社説】世界最高レベルの技術は米国270、日本34、韓国0
教育科学技術部が電気通信など10大重点事業364の技術分野を対象に、国別の技術水準に対する評価を行ったところ、韓国が世界最高レベルの技術を保有する分野は皆無であることが明らかになった。ちなみに米国は270、日本は34、欧州連合(EU)は60の世界最高レベルの技術を保有している。総合的な技術レベルでも韓国はこれらの国々の72.8%にとどまっており、時間的には6.8年遅れている。調査を行った専門家らは5年後にはこれらの格差は多少狭まると考えているようだが、それでも韓国がトップレベルの技術を保有する分野はやはり存在しないだろうと予測している。
世界第12位の経済大国である韓国が、360以上の技術分野の中で世界に誇れる分野が一つもないというのは、単に恥ずべきことにはとどまらず、むしろ恐ろしいことだ。トップだけが生き残ることのできる世界的な競争の中で、ただの一つもそのような分野がないということは、いつかは現在の地位から転落する可能性があることを意味する。
われわれが世界最高と信じてきた半導体や液晶などでも米国や日本に劣っている。量産技術では多少優れた面があるとしても、付加価値の高い半導体回路やその製造設備、また核心的な部品技術などではやはり米国や日本の方が上だ。この分野で韓国は世界トップの81%のレベルにあるとされ、3.8年の遅れがあるという。調査対象となった分野の中でそれでも最も高いとされたのは情報技術(IT)・電気通信分野だ。災害分野は9.1年、医療は8.1年、バイオは7.3年遅れているという。
世界的な技術開発競争では、大量生産の技術よりも短期間では追いつきにくい基礎的な核心技術を誰が多く保有するかの方がより重要だ。現在の韓国の主力産業で、石油や鉄鉱石などの原材料を買い入れる資金を稼ぎ出す半導体・自動車・鉄鋼・造船の優位性は、中国やインドに対してわずか数年上回っているにすぎない。しかもその優位性は主に大量生産技術のおかげだ。しかしこの大量生産の技術というのは時間とともに消え去ってしまう。韓国開発研究院は韓国と中国の総合的な技術格差を3.8年、インドとは5年とみている。変化が激しいITなどの分野では1年から2年で韓国を上回る可能性さえある。
今年の政府の研究開発予算は11兆1000億ウォン(約7170億円)で、このうち基礎的な源泉技術の開発に向けられるのは25%だ。直ちに実用化が可能な応用技術や、景気対策としての性格が強い国家的な大規模プロジェクトの方に高い優先順位を置いているのがその理由だ。今後は基礎技術への投資も果敢に増やすべきだろう。そうしなければ世界で生き残ることは難しいからだ。
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