ま じ め な 私
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将棋の話
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フランス事情

 竜王戦パリ対局は大変有意義なものでした。
 対局や前夜祭の様子は下記のURLでお楽しみ下さい。

 フランス人の将棋熱は私が思っていたよりもはるかに盛り上がっていました。プロに角落ちで挑む人もあり、100名近くのファンがいるという感じです。
 アルザスへは竜王戦後に佐藤紳哉と早水女流の二人が指導に行きました。ここは昔ドイツとフランスが戦ったところです。
 日仏文化会館の中川館長ご夫妻とも私は親しく昼食を共にしました。囲碁の小林千寿先生と四人です。囲碁はここで毎週土曜日に教室を開いています。
 そうか。将棋も常駐する人が欲しい。
 本間博君がフランスに滞在していましたが、やはりその効果がはっきりと表われているようです。
 この熱氣を更に定着したものにするためには、思い切った人選、希望者を募る必要があります。

「中村太地。君はこのままフランスに留まってくれ」
「師匠。大学があります」
「大学は早稲田とパリ大学で単位交換出来るようにお願いするから頼む。フランス女性と結婚するまで居てくれ」
「そ、そ、そんな」
「いや待てよ。女流棋士の派遣の方が良いかなぁ。フランス人と結婚してフランス人になってしまう。誰か心当たりを探そう」
どうかどなたか名乗りをあげて下さい。

http://live.shogi.or.jp/ryuou/

将棋と文化

 11月1日(土)は伝統文化活性化シンポジウムへ出席。文化庁、NHK、読売新聞東京本社が後援です。助成は日本財団。財団法人伝統文化活性化国民協会が主催です。ここは将棋の子ども教室など、いろいろな伝統文化に全国的に助成金を出しているところでもあります。
 将棋は日本の伝統文化のひとつであって、多くの文化の仲間入りが出来ていることはうれしい限りです。一昔前は「将棋みたいな遊びを学校に持ち込んだらいけない」などと言われて、先生に将棋盤を取り上げられてしまうこともしばしばだったんですね。まさに今昔の感ありです。

親子ふれあい教室・教育
 東京都教育委員会では年2回、将棋教室を行っています。11月1日は教育の日。11月の第一週は教育週間です。今年は11月2日でした。都庁の大会議室にて150組の親子を招待。その倍の応募があったのですが抽選です。
 教えるプロは10名。渡辺明竜王もよく来てくれました。都立高校や都庁将棋部の方々のボランティアの支えも大きいです。
 教育の一番の役割は、子どもを幸せにすることです。それには心が和む。親子がふれあう。心の東京革命の一環としての行事で9年目です。

 春日井市での先週のイベントは大盛況。関係者発表でも2日間で1300名というから凄い。出演した4人の女流棋士(室田伊緒、里見香奈、鈴木環那、熊倉紫野)効果でしょうか。それとも谷川、深浦でしょうか。あるいは米長会長(?)。
 伊藤太市長も喜ばれて、来年からは「室田の将棋教室」が実現しそうです。やっぱりプロ棋士達の地道な努力は報われますね。

 11月23日(日)には理化学研究所と日本将棋連盟とが「脳」についての研究発表会をします。
 協賛は富士通社。お台場ですが詳細は来週です。理研の野依良治先生、富士通会長、米長邦雄の三人が約10分間ずつミニ講演してから会が始まります。ノーベル賞を取った人と一緒に話をするんですから、将棋も偉くなったもんですね。
 将棋をプロが指すことが脳の活性化にどのように表れるか等について、楽しくためになるイベントです。
 是非おいで下さい。

あなたに会いたい

これからの一ヶ月間で、どなたが来ても良いものをピックアップしてみました。日時順です。どうぞ、どこかへお出掛け下さい。

■木鶏クラブ

日時:11月15日(土) 13時50分〜16時
会費:3000円
会場:京王プラザホテル4F「花」

私が90分講演します。
これは私の同志である致知(ちち)出版社のキャンペーンの一環です。
毎月第3土曜日の「致知」愛読者の集いです。終了後には名刺交換会があります。
又、年間購読の申込受付もあります。

http://www.chichi.co.jp/


■JT日本シリーズ決勝

日本たばこ産業協賛の棋戦。決勝です。
その前に子ども大会もあって、こちらは1000名集まるかという盛大なものです。
引率の将棋指導者の方、本当に有難うございます。
日時:11月22日(土)
場所:東京体育館
会費:無料

子ども大会の後は森下、深浦の決勝戦です。
尚、当日は女流のイベントが健保プラザ(数分の距離)でもありますので、かけもちもどうぞ。

http://www.jti.co.jp/JTI/shogi/result/2008/final.html
http://lppg.shogi.or.jp/event/fukyu.html


■「将棋思考プロセス研究プロジェクト」成果報告会
脳についてのシンポジウムです。
理研、日本将棋連盟、富士通三者主催。
プロ棋士は脳をどのように使って将棋を指しているかの研究発表。
私もミニ講演しますが、ノーベル賞の野依先生の方が勉強になるでしょう。

日時:11月23日(日) 13時〜17時
場所:日本科学未来館 7FみらいCANホール(東京都江東区)
    (新橋からゆりかもめが便利)
会費:無料
申込:当日可


■明治大学「勝負学への誘い」

私が教授になって講義します。三回受講すれば何か得られるかも。
私の講演の集大成です。

「勝負と人生について 〜運・不運の分かれ目はどこでつくか〜」
 
日 時  11/27、12/4、12/11(木) 4時限目(14:40〜16:10)
場 所  明治大学駿河台校舎 リバティタワー11階 1113教室

一般の方も受講出来ます。(要事前申込み)
他の講師の先生方、申し込み方法等、詳細は明治大学のホームページ(下記URL)でご確認下さい。

http://www.meiji.ac.jp/seikei/infomation/shoubu-gaku.html


◆雑誌の連載等は「スケジュール」の項をご覧下さい。

脳と将棋

 11月23日(日)に以下の要領でシンポジウムがあります。参加無料です。どうぞお出掛け下さい。
 詳細は下記のURLからどうぞ。

理化学研究所
http://www.riken.jp/r-world/info/info/2008/081111/index.html

教育委員会

 11月22日は不思議な日でした。将棋の項にも述べましたが、朝・昼・晩と教育委員関連でした。
 フジテレビで4時間スペシャルの「教育委員会」番組。太田光総理とビートたけしが総合司会。知事は石原、橋下、東国原の3人が出席です。
 今回の第一回目は、その点では評価できる点は多々ありますが、氣づいた点を申し上げたい。

 番組の中では東京都教育委員会はコケにされていました。中村正彦前教育長が悪者扱いになっているのは許せない。というのは、私が教育委員在任中の出来事だったからです。正しいことをやったのに、正当な理由なくペケにされるのは残念です。
 問題は、校長の権限と職員会議の多数決である。学校は校長が社長に当たる人だから、全ての権限と責任を有しているのです。これをはっきりさせる通報を中村教育長名で出した。
 テレビ出演している中に現役の校長が出てきてペラペラ喋っているのには驚いた。この校長は組合の理屈をそのまま述べるのにも驚いた。かつて私が委員だった頃に、三部長による説教をされた男です。三部というのは指導、人事、学務です。
 要するに「組合と一体化した校長はいかがなものか」というお説教。組合の論理は「教師は生徒への権力者ではない」ということから始まり、民主的に校務も職員会議の多数決で決めよというものです。
 社長が組合の言う通りにならないためには、一定の権限を担保して、教育委員会の後ろ盾が必要です。この校長は定時制の教師が勤務時間に遅刻したり、勤務時間内にもかかわらず下校したりするのを許していたことは明らかです。しかしその出勤簿については私がやる調査ではない。

 このような校長は今後どうなるか。森口学務部長がきちんと説教するか、高野指導部長も同行するかでしょう。
 それとも木村委員長や当時から現在でも委員をしている者が通達をおわびして責任をとるかですね。

第二弾
 東京都の最も大きな弊害は行政職の一部と、ある学閥とその周辺、組合などのごくごく僅かな人々が多くの校長、教師の人事を決めていることです。
 第一回目としてはあんなものでしょう。

◎この校長に叱責出来るかどうかが問題。と言うのは、校長にとっては60才の定年過ぎの第二の人生が大事です。この第二の人生、就職先については前述した人々によって牛耳られているのが実情です。
 テレビに出たり、新聞に出たりで、木村孟委員長のしたことを堂々と批判できるのは、60才過ぎが保証されていることを意味します。何故?

◎都にはナンバースクールがある。いろいろな学校があります。60才過ぎの再就職先も限られた人しか行けません。ここにメスを入れる必要があります。私は詳しくは知りませんがね。
 東京都は、学閥人事と、ごくごく一部の幹部との密接な関係を解消すべきです。
 さて、第二回目のテレビでは、本当の姿をさらけ出すことになるでしょうから、今のうちに是正出来るのであればそうしてもらいたい。
 教育委員は木村委員長は元より、鳥海、米長の顔も立ててちょ。第二弾が楽しみです。
 このままでは大勢のまじめな校長が可哀想すぎる。


多くの知人からの連絡を要約すると以下の如くになります。
都知事、三都議にも知らせたとのことでした。

1−土肥校長のTV発言について
 まるで70年代の日教組の発言を聞いているような感覚に襲われた。
・ 職員会議の多数決を当面禁止したのは、学校経営の最高責任者である校長が、教員の多数決に縛られて経営判断できないと言う現実に対応したものであり、それをすり替えて「教員が活性化しない」でごまかしているし、「教員は生徒にとって権力者」の発言に至っては、馬脚を現したといえよう。70年代の日教組運動の恐るべき体現者である。
・ なにより、本人は余裕を見せたつもりかもしれないが、周りにへらへらしてまるでできの悪いお笑い芸人のような振る舞いに嫌悪感を抱いた出演者は多いのではないか。
・ 組合と、今でも仲良しの人間が、教師の立場を理解したかのような発言をしているのは、聞き苦しい。醜い。
・ 都教委側の発言は、形式論に終始し、学校現場の実態を皮膚感覚で理解できていないということの典型的な姿である。おそらく、都立高校の現場で、どのような職員会議が行われているかを見たこともないのであろう。もっとも興味もないのであろうが。

2−都教委の現状・対応について
・ このような校長をきちんと処分するかで、都教委の教育現場に対する姿勢を読みとることができる。
・ この校長は、既に2回、3部長(学務、人事、指導)が指導したにもかかわらず同じことをしたが、彼の姿勢が是正されることは皆無であった。
・ 現在の森口都立学校教育部長は、教育を預かる職の責任者である。