【モスクワ=副島英樹】ロシア上院は26日、大統領の任期を現行の4年から6年に延ばす憲法改正案を承認した。下院の任期を4年から5年に延長し、政府に下院への報告を義務づける改正案も併せて承認した。今後の州や共和国など連邦構成体の各議会による承認も確実とみられ、異例の早さで改正が進んでいる。
一連の憲法改正案は、メドベージェフ大統領が5日の教書演説で言及。下院は21日に承認した。任期延長は次期大統領から適用され、プーチン首相の大統領復帰による長期支配体制への布石ではとの見方もあるが、首相の報道官は早期復帰を否定している。