お昼は弁当販売なしに「?」 コンビニ仙台市役所店

午前11時になると、お昼の弁当販売を一時休止するためカバーを掛ける店員=ローソン仙台市役所店
 仙台市役所内のコンビニエンスストア「ローソン仙台市役所店」がお昼どき、主力商品の弁当の販売を取りやめていることに市民から疑問の声が上がっている。市が入居契約時に、弁当販売の休止時間を盛り込んだのが理由だが、道を1本挟んだ宮城県庁内のローソンは昼どきも弁当を販売している。対応の違いに、「なぜ?」の疑問符は大きくなるばかりだ。

 午前11時。市役所地下1階にある市役所店の店員が、それまで陳列棚に並べていた弁当にビニールシートをかけ始めた。おにぎりやサンドイッチ、パスタなどは通常通り販売しているものの、弁当は午後3時まで販売を休止している。

 同店の男性店長は「約束事なので割り切っている。お客さまの立場でみれば、昼のメーン商品が昼の時間帯にないのはふに落ちないことだと思う」と語る。

 市厚生課によると、市役所店は2007年8月に開店した。入居時の契約で、市役所内の民間食堂が営業する時間帯に限り、弁当の販売を取りやめることになっている。

 同課の遠藤栄課長は「食堂の経営が厳しいと聞いている。業者を保護するため、競合を避けるようにした」と説明する。

 こうした事情を知らない市民は、コンビニで昼に弁当を販売しないことに首をかしげるばかり。市役所を訪れた宮城野区の主婦(29)は「勾当台公園でお弁当を食べようと思ったのに…。客の利便性のことは考えてくれないのですね」と不満も漏らした。

 一方、県庁2階に同年7月オープンした「ローソン宮城県庁店」は、アルコール飲料と風俗雑誌の販売を制限するだけ。県庁店と委託契約を結ぶ地方職員共済組合県支部の中村勝事業部長は「県庁の食堂運営会社とも委託契約を結んでいるが、特に問題はない。利用者にとって選択肢があった方がいい」と話した。
2008年11月27日木曜日

宮城

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