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「仇をとった」小泉容疑者父への手紙で…

逮捕された小泉毅容疑者
逮捕された小泉毅容疑者
Photo By 共同

 元厚生次官ら連続殺傷事件で、銃刀法違反の疑いで逮捕された小泉毅容疑者(46)が出頭前に山口県柳井市の父親(77)に送った手紙に「飼い犬の“チロ”の仇(あだ)をとった」と書かれていたことが26日、分かった。保健所がチロを処分したとされる日付や曜日も記されており、執念深さがうかがえる。一方、警視庁は小泉容疑者が単独で計画、実行したとほぼ断定。埼玉県警は来週、山口剛彦さん(66)夫妻の殺人容疑で再逮捕する。

 警視庁は山口県に捜査員を派遣し手紙を押収。手紙には「1974年4月5日(金)に、飼い犬の“チロ”が保健所に殺された。その仇をとった」と書かれていた。34年前の当時、小泉容疑者は12歳だったが、手紙には年月日と曜日がはっきりと記載されていた。

 出頭前の22日午後5時前に、父親に「手紙を送ったから読んでくれ。あした着くはずだから」と電話していた。明るい声で電話は10数秒ほどで切れたという。この手紙は23日に届いた。

 父親によると、小泉容疑者は小学校時代、飼い犬が死んだ後、家に迷い込んできた雑種の犬を餌付けして飼い始めた。家族に懐き、小泉容疑者も可愛いがっていた。だが、他人によく吠える犬だったため、アイスクリーム卸売店を営む父親は、人にかみついたら大変と判断、小泉容疑者には告げずに保健所に依頼して処分したことがあったという。

 22日の午後9時20分ごろ、東京・霞が関の警視庁本部正面玄関前にレンタカーで出頭した際には「昔、保健所にペットを殺され腹が立った」と話していた。同日午後7時すぎ、複数の報道機関に送ったメールには「今回の決起は34年前、保健所に家族を殺された仇討ちである」「私はマモノ(元官僚)1匹とザコ(マモノと共生しているやつら)1匹を殺したが、やつらは今も毎年、何の罪の無い50万頭ものペットを殺し続けている」「無駄な殺生はするな。無駄な殺生をすれば、それは自分に返ってくると思え」「今回の決起は年金テロではない」などと書き込まれていた。

 飼い犬が処分されたことを積年の恨みとして抱き続けていた様子が感じとれるが、残忍な事件の動機としては理解しがたく、警視庁などではさらに調べを進めていく。

[ 2008年11月27日 ]

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