岡山大医学部(岡山市鹿田町2丁目)に来春、定員5人の地域枠コースが新設される。岡山県が奨学金を貸与し、卒業後は指定する医療機関に一定期間勤めると、返還が免除される仕組み。医師が足りない地域での人材確保が期待される。 県内の高校出身か、出願時に本人もしくは保護者が県内に在住し、卒業後に県内で医療に従事する「強い意思」を持つことが出願条件。 センター試験と個別学力検査など同大が2月下旬の前期日程で行う試験の結果に、県が実施する志願所信書と調査書の審査、面接の結果も加えて合格者を決める。 入学枠は、従来の1年次の定員95人を増員して対応。へき地の診療所での体験実習などを必修科目とする計画という。 在学中は、県が入学料・授業料、生活費に相当する額を貸与。卒業後に県が指定する医療機関に9年間勤務すれば、返還は免除される。