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最終更新:2008年11月27日(木) 12時10分

比人少女、期限を1月14日まで延長

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 日本で生まれ育ったフィリピン国籍の少女が強制送還しないでほしいと訴えていた問題で、国外退去の期限にあたる27日、出頭した両親に対し、来年1月14日までの期限の延長が認められました。

 午前10時半に出頭したカルデロンのり子さんの両親が、27日正午前に建物から出てきました。両親や弁護士によりますと、来年1月14日までの期限の延長が認められたということです。

 のり子さんと両親が求めているのは、在留特別許可です。これは、特別な事情がある場合に、法務大臣が裁量で日本に残ることを認めるものです。

 不法滞在者ではあっても、日本でまじめに働き、子どもが中学生以上の場合は、祖国での生活は難しいとして認められるケースが多いとされています。

 のり子さんの場合は、今、中学1年生ですが、2年前、母親が逮捕された時点では小学5年生だったために、許可が下りなかったと見られています。26日夜、のり子さんと両親に、改めて今の心境を尋ねました。

 「27日という日が来て、学校にも通えなくなっちゃうのかというのも、学校にいる時に少し考えてしまう。それをみんながいる時に思っちゃうと涙が出てきちゃって、これからもずっと学校に通って、蕨第1中学校卒業したい。在留特別許可をもらえるように本当に願っています」(カルデロンのり子さん)

 「もし自分の命に代えてでも、(時間を)戻せるんだったら戻したいですね。申し訳ないという気持ち、すごい持っています。うちの家族の問題で日本人の方から、温かい声をかけられたんですね。一生忘れないです」(父アランさん)

 「ただのごめんなさいだけじゃないんですけれど、もっといい言葉があれば、それが言いたいんですよね、子供のために。悪いことしちゃって本当に申し訳ないですね」(母サラさん)

 一家を日本に残してほしいと、同級生や地域の人たちも協力して集めた署名は、26日までに7000人近くに達しました。両親は27日、改めて在留特別許可の審査を求める手続を行っており、今後、法務大臣が新たな判断を下すかどうかが注目されます。(27日10:43)