ファイル共有ソフト「share(シェア)」を使い、テレビドラマをネット上に流出させたとして、警視庁は27日、千葉市若葉区大宮町、建設作業員辻上彰浩容疑者(47)を著作権法違反(公衆送信権の侵害)の疑いで逮捕した、と発表した。同庁によると、シェアを使った同法違反容疑の逮捕は全国で2件目。
ハイテク犯罪対策総合センターと築地署によると、辻上容疑者は8月25日午後10時ごろ、自宅のパソコンでシェアを使い、直前に放映されたばかりのドラマ「太陽と海の教室」(フジテレビ)のファイルを流出させた疑いがある。
押収したパソコンには、辻上容疑者が5〜11月、民放各局やNHKなど地上デジタル放送で放映されたドラマ51タイトル計128話など222ファイルをシェアでネットに流出させていた記録があるという。
辻上容疑者は「数年前からファイル共有ソフトでドラマを楽しんでいたが、もらうばかりでは申し訳ないと思った」と供述。ファイルを大量送信してプロバイダーに強制退会の処分を受けるなどしても、名義を変えるなどして続けていたという。