贈呈式の後、設置された防犯カメラを視察した=横浜市中区
「盗撮マニアの間では盗撮しやすい場所として有名」――8月に盗撮容疑で逮捕された男(47)の供述がきっかけになり、横浜市中区山手町の中高生の通学路に防犯カメラ5台が設置された。資金提供した団体などから横浜山手女子学園への贈呈式が25日、同学園であった。
設置されたのは、多くの女子生徒が通学路として利用するJR石川町駅から同学園までの約360メートルの坂道。山手署や伊勢佐木署によると、盗撮や痴漢などの被害が6月、7月に約10件発生していた。
盗撮容疑で逮捕された男は「坂道や階段がたくさんあり、人目につきにくくて盗撮しやすい」と供述。山手署などの呼びかけに応じた山手少年補導員連絡会、伊勢佐木防犯協会が資金提供に名乗りを上げ、同区内のセキュリティ会社「ライコム」が機材を提供した。
贈呈式で目録を受け取った伊藤公孝校長は「地域の力を借りて、通学路の安全を確保したい」と話した。