不振が続く百貨店も、基礎化粧品を扱う売り場は好調が続く=東京・銀座の松屋
ロッテリアは「プチぜいたく需要」を狙って高価格帯のハンバーガーで勝負する=東京都内
21日から、業界では高価格帯となる税込み420円の「絶品ベーコンチーズバーガー」の販売に踏み切ったのは、ハンバーガーチェーンのロッテリア。甘みのあるパンと肉厚なハンバーグが売りで、07年秋から約1500万食を売った「絶品」シリーズを進化させた。サントリーがスターバックスコーヒージャパンと共同で10月に売り出した1缶178円の缶コーヒー(140グラム入り)も高めに置いた販売計画を達成する勢いで、「日常のプチぜいたく」をくすぐる消費をねらう。
博報堂研究開発局の中村隆紀主席研究員は「消費者は単に安い商品やサービスには我慢できない。必要な機能だけに特化し、健康志向に訴えるなど、新しい価値観や満足感につながるサービスが支持される」と分析する。(五十嵐大介、本田靖明、伊藤裕香子)