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【迫る裁判員制度】候補者名簿、通知28日発送 確率352人に1人、無断欠席10万円過料も (2/3ページ)
このニュースのトピックス:強盗事件
(2)選任手続き
Q 呼出状が届いたら?
A 呼出状は全国60の地裁・支部のうち自宅の管轄から裁判の6〜8週間前に届きます。その際、裁判日数も伝えられるので仕事などを調整し、指定の日時に行きます。呼び出される候補者は50〜100人。指定の日時に行かない場合、10万円以下の過料(制裁)が科されることもあります。
Q 何人が選ばれるの?
A 裁判官らによる1人数分の面接で人数を絞り、最後はくじで6人の裁判員と、場合によって補充裁判員2人を選びます。最高裁によると、昨年の有権者数と該当事件数で計算した裁判員・補充裁判員になる確率は全国平均で約5000人に1人ですが、大阪の2893人、千葉の2907人に1人から、秋田の1万1862人、福井の1万1742人に1人まで地域格差もあります。
Q くじで外れた人は?
A その時点で候補者としての仕事は終わりです。その年に再び呼び出しを受けることはありません。
Q 裁判する事件は?
A 殺人、強盗致死傷、現住建造物等放火、身代金目的誘拐、危険運転致死など刑事事件の重大犯罪で、損害賠償などの民事訴訟や少年審判などはありません。
Q 何をすればいいの?
A 公開の法廷に3人のプロの裁判官と一緒に並び、審理に参加したり、非公開の「評議」で自分の意見などを伝えます。裁判は1日5〜6時間で、連日実施。その7割が3日以内と見込まれています。最後は被告人の有罪・無罪、有罪なら具体的な量刑まで決めます。法律的な知識がなくても、裁判官がアドバイスしてくれます。
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