麻生首相は26日、自民党の外交力強化に関する特命委員会の森喜朗委員長らと首相官邸で会い、来年度の政府の途上国援助(ODA)予算について「マイナスは駄目だ」と述べ、11年連続の減少傾向に歯止めをかける考えを示した。首相は「外交力の強化は、日本にとって最も重要な政策課題」とも述べた。
政府は06年に閣議決定した「骨太の方針」で、ODA予算について、5年間は前年度比2〜4%削減するとしている。ODA予算は97年度の1兆1687億円をピークに毎年度減少。08年度には約4割減の約7千億円となり、国別でも07年度に前年度の3位から5位に転落した。