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世界最高レベルの技術、韓国には一つもない!?

 韓国は科学技術の主な分野で、世界最高レベルの技術を一つも有しておらず、5年後にも同じ状況が続いているという見解が出された。教育科学技術部は26日、「2007年の科学技術に関する予測調査で対象となった、90種類の重点的な科学技術(細部技術364種類)のレベルについて評価した結果、364種類の細部技術で世界最高レベルに達しているのは、米国が270種類、欧州連合(EU)が60種類、日本が34種類であることが分かった」と発表した。

 今回の調査は、細部技術に関する論文や特許などの状況を国ごとに調べ、これを基に専門家へのアンケート調査や面接調査を行うという形で実施された。

 調査の結果、韓国の技術レベルは世界最高レベルの技術と比較すると72.8%程度にとどまり、時間的には6.8年ほど遅れていることが分かった。また、世界最高レベルの技術を有する国と韓国の時間的な格差が5年後にどの程度になるか予測した結果、6.3年程度の差となり、格差は多少縮まるものの、依然として世界最高レベルの技術を有することはできないという予測になった。

 現在、韓国の企業は半導体メモリー、液晶ディスプレー(LCD)の分野で成功を収めているが、今回の調査では設計から製造設備、製造工程に至るすべての技術分野を総合的に評価したので、これらの分野でも世界最高レベルの技術を有していないという結果になった。

 調査対象の分野のうち、韓国の技術レベルが最も高かったのは情報、電子、通信分野で、世界最高レベルの技術を持つ国との比較で81.4%、時間的には3.8年程度の差となった。一方、世界最高レベルの技術との格差が最も大きい分野は防災、医療、バイオテクノロジー分野で、それぞれ9.1年、8.1年、7.3年の差となった。

 今回の調査にかかわった韓国標準科学技術院の申容賢(シン・ヨンヒョン)博士は「韓国の科学者たちがいくつかの分野で頭角を現してきてはいるが、個人的な成果にとどまっている。特定の技術分野に絞り込み、研究者たちのネットワークを形成して、関連分野の研究を主導していけるよう支援すべきだ」と指摘した。

李永完(イ・ヨンワン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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