前の知事、安藤忠恕被告への贈賄などの罪に問われているヤマト設計の元社長、二本木由文二被告に対し、宮崎地裁は、「安藤被告へのわいろ」を認定し、懲役2年4か月の実刑判決を言い渡しました。(中木場記者)「これから判決にのぞむ二本木被告、黒のスーツに身をつつみ、口を真一文字に閉じたまま法廷に向かいます」判決を受けたのは、東京のヤマト設計の元社長、二本木由文被告58歳です。二本木被告は、前の知事、安藤被告に、入札で便宜を図るよう依頼し、その報酬として、安藤被告の政治指南役だった元国会議員秘書に、1000万円余りを贈ったとして、贈賄などの罪に問われているものです。宮崎地裁で開かれた26日の判決公判で、高原正良裁判官は、安藤被告との共謀を認定した上で、「県の官製談合事件において、中心的かつ積極的な役割を果たしたもので、社会的影響は大きい」と指摘しました。さらに、元国会議員秘書に贈った1000万円余りについては、「安藤被告へのわいろ」と認定、その上で、二本木被告に対し、懲役2年4か月の実刑判決を言い渡しました。二本木被告側は、判決を不服として、即日、控訴しました。
東国原知事は、宮崎と同じく高速道路の整備が遅れている鳥取県の知事とともに、26日、国土交通省を訪れ、金子一義大臣に、早期整備に向けた財源確保などを訴えました。今回の合同アピールは、高速道路の整備率が、それぞれ40%台と、全国的にも最も低い地域となっている宮崎・鳥取両県が、新年度の政府予算編成が本格化するのを前に、連携して行ったものです。2日は、東国原知事と、鳥取県の平井伸治知事が、金子一義国土交通大臣に対し、具体的な未開通区間を地図で示しながら、高速道の整備に必要な財源を確保してほしいと訴えました。(東国原知事)「ぜひ一部分も抜けることのないような整備をして欲しい。」(金子一義国土交通相)「地方であるが故の格差は、絶対放置してはいけない。」高速道路の整備を巡っては、道路特定財源が、来年度から、一般財源化されることが閣議決定しているものの、具体的な方針が示されないまま、不透明な状況が続いていて、今後の予算編成の行方が注目されています。また、東国原知事は、26日、秋田県や静岡県などの知事とともに、天皇陛下に招かれ、宮殿の小食堂で昼食をともにしながら懇談しました。懇談では、天皇陛下が地方の状況などをたずねられ、各知事が、現状などを報告したということです。
明治の外交官、小村寿太郎侯の命日にあたる26日、出身地の日南市飫肥で、墓前祭がありました。飫肥藩に生まれた小村候は、明治24年に外務大臣に就任し、日露戦争のポーツマス講和条約を締結するなど、明治の名外交官として知られています。墓前祭では、日南市の谷口市長や小村候の遺族で、田野町在住の永井順さん80歳などが、墓前に玉串を捧げ、郷土の偉人を称えていました。
障がい者の生活を支援する相談室が、延岡市にオープンしました。相談室は、NPO法人「延岡市しょうがい者大輪の会」が、市の委託を受けて設けたもので、専属のスタッフが、障がい者の生活支援や就労支援などを行います。(延岡市しょうがい者大輪の会・本村隆房理事長)「何より障害者の福祉向上、それが第一。これが障害者の本当の意味での福祉の向上につながればいいと私たちは思っている」延岡市には、障害者手帳を持つ人が約8500人いるということで、NPO法人では、「障がい者が住みやすいまちづくりを進めたい」としています。
26日午前3時50分ごろ、日向市細島の細島商業港で、飼い犬を助けようとして、男性が海に転落し、死亡しました。死亡したのは、近くの無職、坂本英雄さん80歳です。坂本さんは、妻と一緒に、犬を連れて散歩していたところ、犬が海に転落。妻が海に入って犬を助け上げましたが、坂本さんは、港に停泊していた船の上から犬を受け取ろうとして、誤って海に転落したということです。