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【静岡】掛川・袋井の統合新病院 掛川市下俣に建設決定2008年11月27日 掛川、袋井両市の市立病院を統合する新病院の建設地が26日、「掛川市下俣」と決まった。掛川市内のホテルで開かれた第十回新病院建設協議会で了承された。市立病院同士の統合として全国的にも注目を集めた協議は、最大の焦点だった建設地の決定で、実現に向けて大きく動きだした。 建設場所は下俣のゴルフ場(27ヘクタール)のうち南西側8ヘクタール。大部分は企業1社の所有で、用地取得から建設まで短期間でできることが選定の最大の理由。ゴルフ場は数年前から企業進出や宅地造成などの開発構想があり、県道磐田掛川線高御所インターに近く、地盤も良いことも決め手となった。 選定をめぐっては、8月に8カ所の候補地が示されてから両市間の調整が進まず、この日の協議会で佐古伊康会長(しずおか健康長寿財団理事長)、寺尾俊彦副会長(浜松医科大学長)、松尾清一副会長(名古屋大付属病院長)が最適地を示すことになっていた。佐古会長が下俣を「最適地」、掛川市高御所・篠場を「適地」と提案し、委員全員が賛成。佐古会長は提案に当たり「両市民の思いもあり断腸の思いの決断」と付け加えた。 協議会は12月17日の次回、基本構想を両市長に報告。両市議会の承認を経て両市の協定に進む。戸塚進也掛川市長は「正式承認後、ただちに用地交渉にかかりたい」、原田英之袋井市長は「現病院より遠くなるが、不便にならないことが大切」と述べた。新病院は病床数500の急性期病院を目指し、2012年度末までに開院することになっている。
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