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社会

阪神なんば線が「近道です」 沿線の大学がPR 

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阪神なんば線開通に伴うアクセス向上をPRする大阪樟蔭女子大の広告看板=西宮市の阪神電鉄西宮駅

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 来年3月20日の阪神なんば線(尼崎-近鉄難波)開通で、神戸・阪神間と奈良を結ぶアクセスが便利になり、近畿大(大阪府東大阪市)や武庫川女子大(西宮市)など沿線大学が受験生獲得を目指し、アピールに力を入れている。少子化で大学間の生き残り競争が激化する中、通学圏拡大は受験生を取り込む好機。本格的な受験シーズンを控え、試験会場の増設や広告看板の掲示などPR合戦が熱を帯びている。(金海隆至)

 阪神なんば線は、西大阪線(尼崎-西九条)を近鉄難波まで三・四キロ延伸。阪神と近鉄が三宮-奈良間で相互乗り入れ運転し、約一時間二十分で結ぶ。

 近鉄大阪線の長瀬駅が最寄り駅の近畿大は、推薦入試の出願期間中。「近畿大学への近道です」のキャッチコピーで、JRや阪神、阪急などの車内広告約一万五千枚や主要駅にポスターを張るなどアクセスの向上をアピールしている。

 近畿大によると、本年度の全受験生約九万七千人のうち、兵庫県在住者は約一万六千人。大阪府に次いで多いが、入試広報課は「阪神沿線は“関関同立”や“産近甲龍”といった同規模の総合大学がなく、新線開通でさらに受験生を増やしたい」と期待を寄せる。

 最近は、少子化や経済的な理由で、大学選びのポイントに「通学アクセス」を挙げる受験生が少なくない。十月に同大学が神戸市内で開いた推薦入試の直前説明会には、兵庫県内から前年比三割増の高校生が訪れた。

 阪神鳴尾駅が最寄り駅の武庫川女子大は本年度の推薦入試から、八カ所だった地方受験会場に奈良市を加えた。年明けの一般入試も同様に増やし、十二月には近鉄奈良、大阪線で初の車内広告約千二百枚を出す予定だ。

 「新線開通は追い風。大阪東部、奈良地域の高校生に大学の特長を印象付けたい」と広報室。入試担当者が両地域の高校訪問を重ねるという。

 このほか、帝塚山大(奈良市)、奈良女子大(同)、大阪樟蔭女子大(大阪府東大阪市)が、阪神電鉄の梅田、三宮、西宮など各駅に広告看板を設置している。

(11/15 09:17)

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