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阪急西宮ガーデンズ:きょう開業 来店1日1万台以上…渋滞対策、待ったなし /兵庫

 大型商業施設「阪急西宮ガーデンズ」(西宮市)が26日、正式オープンする。関西初出店など目新しいショップも多く、買い物好きには楽しみな施設だが、気になるのは周辺の渋滞。オープン当日に集まる車は1日1万台以上との予測もあり、関係機関は対策に追われている。その実情を探った。【中里顕】

 ◇公共交通機関利用を呼びかけ--キャッシュバックなど特典も

 開発主体の阪急電鉄や西宮市などが対策を協議した際の想定によると、同施設を訪れる車は1日1万台以上。約3000台収容の施設駐車場や臨時駐車場(約400台収容)だけでは足りず、周辺道路では渋滞が予想される。

 西宮署によると、同施設周辺を東西に走る国道171号と国道2号、南北に走る今津西線や中津浜線などで渋滞が予想される。特に、施設の南を走る山手幹線では激しい混雑になるとみられる。

 同様の大型商業施設にイオンモール伊丹テラス(伊丹市藤ノ木1)がある。イオンモールには休日、1万台の車が訪れるといい、ガーデンズとほぼ同じ規模だ。イオンモールでは現在、周辺道路に警備員約20人を配置。これに対しガーデンズは当初、周辺に約400人を配置し、利用者の車が生活道路に入り込まないよう誘導する。またプラカードで渋滞時間を車に知らせ、混雑の軽減を目指すという。

 一方、西宮署は開業当日、署員20人を周辺交差点や雑踏警備に出動させ、不測の事態に備える。また、西宮市消防局は救急車を出動する際、混雑しているルートを迂回(うかい)できるよう、ガーデンズ内の警備本部から渋滞情報を逐一メールで提供してもらう予定という。

 こうした対応策以上に重要なのが、電車やバスなど公共交通機関への誘導策。阪急は電車の車内放送で公共交通機関の利用を呼びかける一方、最寄りの阪急西宮北口駅からの直通歩道を設けるなどの対策を進めてきた。また、来年1月末まで、「ピタパ」などの後払い式交通カードを使って同施設を訪れ、一定以上の金額を買い物をした利用客にはキャッシュバックする特典を付け、公共交通機関の利用を促す。

 26日は水曜日で平日だが、渋滞の規模は実際のところ、未知数だ。阪急は「市などと協力しながら、お客様には公共交通機関の利用を一層、呼びかけていきたい」と話している。

〔阪神版〕

毎日新聞 2008年11月26日 地方版

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