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阪急西宮ガーデンズ、開業へ 阪神間の高級志向を刺激(1/3ページ)

2008年11月25日

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 店舗面積で西日本最大級のショッピングセンター「阪急西宮ガーデンズ」が26日、オープンする。阪急百貨店の「西宮阪急」を核に268店が入る。狙うのは、阪急電鉄が創業時から築き上げた阪神間の高級住宅街の顧客。商圏が重なる大阪・梅田、神戸とは趣を変えた巨大プロジェクトが始まった。(吉野太一郎、編集委員・多賀谷克彦)

    ◇

 ガーデンズは21日から近隣住民を対象にした「プレオープン」営業を始めた。口コミで遠方からも客が訪れ、この3連休は大勢の人でにぎわった。

 大阪府箕面市の会社員、中村笑子(えみこ)さん(52)は関西初出店となるアイスクリーム店「コールド・ストーン・クリーマリー」が目当て。「百貨店はコンパクトにまとまっていて、梅田を回るより疲れないから買い物しやすい」

 兵庫県西宮市の主婦(33)は「西宮や芦屋はブランド品を身につけた高級志向の人が多い。そういう街には不況に関係なく、高級店の需要はありそう」。近所の大学生、坂本かおるさん(19)は「専門店街も値段はちょっと高め。ウインドーショッピングが中心になりそう」と冷静だ。

  ガーデンズの敷地は、プロ野球・阪急ブレーブスの本拠、「阪急西宮スタジアム」の跡地。阪急電鉄の西宮北口駅に直結している。ここは大阪・梅田、神戸の2大商業地と近いだけではなく、西日本最大の売上高を持つ身内の「梅田阪急」、「宝塚阪急」の商圏内でもある。命題は当初から「梅田、神戸との違いを明確にできるか」にあった。

    ◇

 「阪神間の地域特性は、暗算でも分かる」。西宮阪急の佐藤行近店長は話す。顧客の生活習慣が計算、調査しなくても分かる、という意味だ。

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