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【サッカー】

浦和大粛清 岡野、内舘を戦力外!

2008年11月27日 紙面から

即席会見を行う(右から)岡野、中村強化本部長、内舘=大原グラウンドで

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 功労ある2人のベテランへの非情通告から、浦和の大粛清が始まった。元日本代表MF岡野雅行(36)とDF内舘秀樹(34)のベテラン2人に対し、前日25日の練習後に来季戦力外を通告したことが26日明らかになった。内舘は引退を示唆したが、岡野は現役続行の意思を強調した。またリハビリ中の元日本代表MF三都主アレサンドロ(31)には大幅な減俸提示したことが判明。今季無冠が現実的となっているJの盟主に厳冬は免れない。

 ACL連覇を逃したうえにリーグ優勝は絶望的で、賞金、入場料ともに大幅収入減は不可避。浦和に求められる人件費のスリム化が、来季のフィンケ新体制での若返り方針を加速させた。

 浦和一筋12年で、03年には主将としてナビスコ杯を掲げた内舘は引退が濃厚だ。中村強化本部長は社内に2人のポストを約束。これを受けた内舘は「これからも浦和に携わりたい」と運営方面での新職を希望した。

 一方、来季プロ15年目となる岡野は「名波(磐田)やモリシ(森島=C大阪)とは違う。自分はケガもしていないし、納得はできない。ボロボロになるまでやりたい。(J1には)こだわっていない」とキッパリ。97年、ジョホールバルで行われたW杯アジア第3代表決定戦で、日本をW杯初出場に導く歴史的ゴールを決めた男はトライアウトも視野に入れつつ、新たな所属先を探すことになった。

 また関係者によると、左足付け根故障で今季15分しか出場していない三都主には、契約更改の下交渉で今季の推定年俸8000万円から約3分の1となる大幅減額を提示。三都主はフロントへの不信感を募らせており移籍も辞さない構えだという。DF坂本ら芽の出なかった若手の放出も検討中。激震のオフへ、2人の戦力外通告はただの余震なのかもしれない。

 

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