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三菱重工:H2Bロケット初公開 来年度に試験機 名古屋

09年中に試験飛行が予定されている次期大型国産ロケット「H2B」の一部=愛知県飛島村の三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所で2008年11月26日、米川直己撮影
09年中に試験飛行が予定されている次期大型国産ロケット「H2B」の一部=愛知県飛島村の三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所で2008年11月26日、米川直己撮影

 三菱重工業は26日、09年1月に種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打ち上げる予定のH2Aロケット15号機と、次期国産大型ロケットの「H2B」を、名古屋航空宇宙システム製作所飛島工場(愛知県飛島村)で報道陣に公開した。H2Bを公開したのは初めて。

 H2Bロケットは、三菱重工業と宇宙航空研究開発機構が開発を進めている。H2Aより直径が1.2メートル大きく、エンジンを2基搭載しているため、約2倍の重量を打ち上げる能力があるという。直径5.2メートル、全長56メートル。09年度中に試験機を打ち上げた後、国際宇宙ステーションへの輸送手段として補給機などを乗せて打ち上げることが計画されている。

 一方、H2A15号機は、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)や、雷観測衛星など小型衛星7基を搭載して、09年1月21日午後0時54分に打ち上げられる予定。今月29日に同工場から船で種子島に輸送され、打ち上げに備えて種子島宇宙センターで組み立てられる。いぶきは、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素やメタンなどの濃度分布や、地域ごとの吸収・排出量を観測し、温暖化防止に向けた取り組みに貢献することを目指す。【米川直己】

毎日新聞 2008年11月27日 2時03分(最終更新 11月27日 2時27分)

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