MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

EUと中国の首脳会談延期 ダライ・ラマ訪欧で通告

2008.11.27 01:09

 【パリ=山口昌子】欧州連合(EU)は26日、12月1日に仏中部リヨンで開催予定だったEUと中国の首脳会議について、中国側が延期を通告してきたとの声明を出した。中国側は、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が同時期に欧州を訪れ、各国首脳と会談することを延期の理由にしているという。

 首脳会談は毎年1回行われ、今年で11回目。会議の新たな日程は決まっていない。EUは声明で、「中国側の決定を残念に思う」と表明した。

 EU議長国のフランスのサルコジ大統領らEU首脳は、12月6日にポーランドで開かれるノーベル平和賞受賞者の会合に出席。同賞受賞者のワレサ元ポーランド大統領に招待されたもので、その際、欧州各国を歴訪するダライ・ラマ14世との会談が予定されていた。

 これまで中国側は、ダライ・ラマ14世との会談に強く反発し、サルコジ大統領に対して「両国間の関係が損なわれる」と警告していた。

 中国と欧州各国との関係については今年春のチベット騒乱以後、人権問題などをめぐり、不協和音が生じていた。

 北京五輪では、メルケル独首相ら一部首脳が開会式を欠席。また、欧州議会は中国の人権活動家、胡佳氏に対し、人権擁護のために顕著な働きをしたとして、サハロフ賞の授与を決めた。

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。