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ロシアのチャイナタウン

2006/10/07 02:00

 

北朝鮮の核実験問題では、中国ロシアは共同歩調を取っていますが(関連付けニュースを参照)私が極東をまわったかぎり、一般の庶民は、腹のそこでは猜疑心の目でお互いを見ています。
悪口は本当にひどい。辛らつな表現で、侮辱しますからね。僕の取材帳には、ロシア人がいった中国人の悪口でいっぱいです。
政治の世界では仲が良いのですが、これはあくまで対アメリカへの戦略です。
日本とアメリカのような親交ではないのです。
山口組と住吉会はトップ同士では、兄弟の契りをかわしても、末端の直系団体は抗争を繰り返す。いまは静かな戦いでも、ひとたび、火がつけば血を血で争うことにもなるのです。

ロシア国内では、民族排斥運動がさかんになってきており、狙われているのは中国人です。
しかし、これからお見せするチャイナタウンの現状を見る限り、安価で劣悪な中国製品はロシア人の生活を支えているので、中国を敵対視してばかりもいられない。我慢して、あの「黄色いやつら」(ロシア語でこういうのですよ)の作った製品を作らなければいけない、と思っているのです。

やはり、現場を見ると、いろいろなことがわかってきますね。

これは、極東で最大の規模をほこるウスリースク市のチャイナタウンです





ここは、完全に中国です。コピー商品ばっかり。
Kくん、顔出しごめんね。

次はハバロフスク。よくみると、どこの市場も似たり寄ったり






ハバロフスクはアムール川の対岸が中国です。



ハバロフスクでは、地元知事がモロ中国より。
地元の銀行も、中国語表示です。

最後はモスクワです。モスクワも「黄色い脅威」は例外ではありません。
「黄色い脅威」とはイズベスチャの記者が名づけた表現です。





モスクワのチャイナタウンの写真は、貴重なものです。
絶対にまねはしないでください。中国人が自衛のため、すぐに拘束しようと
してきます。
私も、友人のUさんと一緒にいたところ、この写真を撮ったのですが、中国拳法の使い手が、私をつかみ、どこかに連れて行こうとしました。
今、思うと、かなり危ない取材でした。
この市場では、8月に爆弾テロが起こったところであり、かなりピリピリしています。犯人はアジア人を標的にし、10人の中国人が殺されました。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/16223/

この市場です。

違法移民も多く、ロシアの軍隊がガサ入れするところです。奥の方は無法地帯に近いかもしれません。

カテゴリ: 世界から  > 中国・台湾    フォルダ: 遠い隣国 極東ロシアの今

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コメント(4)

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2006/10/07 03:00

Commented by 五目ちらし さん

それで、Uさんの武道によって助かったわけですね(?)。
わたしらとか中国人の色が「黄色」とは、いまだに思えたことがありません。「だいだい」くらいならわかるけど。きみら、色覚おかしいで。そもそも、「白人」とかいっても、ほとんど赤か桃色やし。
その軽蔑する「黄色い人々」の生産力に頼る、みずからの情けなさを自覚しなさい。

 
 

2006/10/07 03:21

Commented by 佐々木正明 さん

その通り。
ロシア人が中国人を軽蔑するのは、伝統的に、中国を格下に見てきたからだと思いますね。
東側では、ソ連にとって、東欧諸国は「子」、しかし、中国は「弟」だったと。
それが、いまは、弟が背が大きくなって、兄を追い越してしまったから、プライドが傷つけられてしまった。
だけど、今では弟なしでは生きていけない。
武器の輸出だって、依存していますからね。

 
 

2006/10/17 20:28

Commented by kakutaharuo さん

中ロの裏(?)関係、興味深く読ませていただきました。北京あたりでロシア人観光客が多いのはなぜなんでしょう?彼らが来るのはモスクワから?極東から?

 
 

2006/10/17 21:54

Commented by 佐々木正明 さん

 kakutaharuoさま
 私見ですが二つの理由が考えられると思います。
まず第一、ロシアでは現在、超大金持ちの層から、富裕層がどんどんできています。日本で例えるなら、所得倍増計画のころに似ています。
 そいで、庶民が海外にいきたくなる。じゃあ、ロシア国民のレベルで行けるところはどこだ、となったときに、中国が候補にあがるのです。
 この理論で、いま、ロシア人の海外人気観光スポットは、1位がエジプト、2位がトルコです。
 異文化と接したくなるのが海外旅行の目的としたら、この理論は納得いきません?
 第二は、東洋文化への憧れです。日本にはいけないけど、中国なら、リーズナブルだし、東洋文化に接することができる。

 もちろん、モスクワからも来ているし、わりかし、シベリア方面の都市からも来ていると思いますよ。案外、外見はロシア人でも、カザフスタンのロシア人だったり、ウクライナ、ベラルーシから来たなんてのもあると思いますよ。

 
 
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