【リオデジャネイロ=榊原智子】児童ポルノや買春などの性的虐待から子どもを守ろうと各国政府や民間団体などが討議する「第3回児童の性的搾取に反対する世界会議」が25日、ブラジルのリオデジャネイロで開幕した。
28日までの会議には、約140か国の政府代表や国際機関、民間活動団体(NGO)や民間企業などから3000人が参加し、「共同宣言」採択を目指す。
開会式にはブラジルのルラ・ダシルバ大統領や参加各国の閣僚、第1回会議の主催国だったスウェーデンのシルビア王妃らが出席。日本からは西村康稔・外務政務官ら政府代表団が参加した。
西村政務官は、2001年に横浜で開かれた第2回会議の主催国として「インターネットの普及などで新たな形態の性的搾取が起きている。児童の性的搾取は許されてはならない問題であり、断固立ち向かう決意だ」と述べた。
同世界会議は1996年にスウェーデンで第1回会合が開かれ、日本は東南アジアへの児童買春旅行者の送り出し国として批判を浴びた。
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