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襲撃・狙われた元次官:46歳、流転の軌跡/中(その2止) 過去にもトラブル

 ◇寺の鐘「うるさい」--横浜市在住時

 小泉毅容疑者(46)が10年前から住んでいる、さいたま市だけでなく、十数年前に住んでいた横浜市緑区や広島市でも周辺に「音がうるさい」などと言いがかりをつけ、トラブルを起こしていたことが分かった。

 横浜市緑区のアパート大家らによると、小泉容疑者は90年代前半、1階の部屋に住んでいた。トラブルがあったのは近くの寺。住職(46)は「午前6時ごろ鐘を突いたら、(この部屋の男性が)文句を言いに来たと記憶している」と話す。

 また、当時寺の手伝いをしていた近くの70代の主婦によると、別の日の午後9時ごろ、小泉容疑者が寺務所に乗り込み、「鐘がうるさい。夜仕事をしていて、寝たと同時に鳴って眠れない」と怒鳴り散らした。その日は寺で通夜があり、遺族が「子供が亡くなって悲しんでいる」とたしなめると、ぶつぶつ言いながら帰ったという。

 一方、95年春まで住んでいた広島市。マンション隣室に住んでいた女性(39)は94年秋以降、夜テレビを見ていて部屋の壁を何度もたたかれた。嫌がらせで、大音量で音楽を流されたこともあった。

 また、自室前廊下に置いていた自転車がパンクすると、隣人たちを問いつめて回った。その後、立ち退きを求められ退去したが、女性は「包丁のようなものを持って『うるさい』と言われた住民がいたと聞いた」と話した。【池田知広、山衛守剛、寺岡俊】

 ◇小泉容疑者とみられる人物から本社に送信された文面

 小泉毅容疑者が書いたとみられる「元厚生次官宅襲撃事件について」と題した書き込みが、出頭約2時間前の22日午後7時すぎ、毎日新聞へ送られていた。ニュースサイト「毎日jp」の「お問い合わせ」コーナーから送信されたもので、24時間態勢ではチェックしていない部署へ届いていた。全文は以下の通り。

 日時 2008年11月22日午後7時8分

 件名 元厚生次官宅襲撃事件について

 今回の決起は年金テロではない!

 今回の決起は34年前、保健所に家族を殺された仇討ちである!

 私はマモノ(元官僚)1匹とザコ(マモノと共生しているやつら)1匹を殺したが、やつらは今も毎年、何の罪の無い50万頭ものペットを殺し続けている。

 無駄な殺生はするな!!!

 無駄な殺生をすれば、それは自分に返ってくると思え!

 <日本警察の捜査能力に疑問>

 ・私は左利きである。(吉原の妻に聞けば分かること)

 ・私は靴ひもタイプを使ってない。

 ・吉原の妻に使った凶器は山口を殺した包丁を使用した。

 ・山口の件では最初に出てきたのは剛彦である。

 最初から逃げる気は無いので今から自首する。

 以上

毎日新聞 2008年11月25日 東京朝刊

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