2008年11月26日 12時32分更新
医師不足の対策について医療関係者が話し合う協議会の2回目の会合が25日開かれ、郡山市のお年寄りの女性が5つの病院に受け入れを断られ死亡した問題を取り上げたうえで、空きベッドの状況を把握するシステムの改善について議論が交わされました。
25日の会合には県内の病院の代表者など10人が出席しました。まず病院で産科医の負担を減らすため、手術を伴わないお産を助産師だけで対応する「院内助産所」ついて話し合いました。
このなかで県看護協会は「助産師の資格を持っている看護師は多くいるので、本人の希望を踏まえて人材を掘り起こせば設置はもっと進むはずだ」と説明しました。
また、ことし2月郡山市のお年寄りの女性が救急車で運ばれたあと5つの病院に受け入れを断られ死亡した問題についても取り上げられました。
県の高地英夫病院事業管理者は「ひとつひとつの病院に問い合わせなくても空きベッドの状況が1か所に聞けば分かるシステムを作れないのか」と問いかけたのに対し、病院側からは「受け入れ状況は刻々と変わるので、1か所で把握するのは難しい」と説明しました。県ではきょうまでの議論を踏まえ具体的な施策を来年1月の次回の会合に示し、さらに意見を募ったうえで新年度から実行していく方針です。