(cache) 八尺瓊勾玉

八尺瓊勾玉 (やさかにのまがたま)

八尺瓊勾玉は三種の神器の一つで、古来、皇族の中に於いてこの勾玉を継承した者をして天皇とした。後醍醐天皇の建武の中興以来、大覚寺統の所持する所である。
今日の官制教育に於いては、大覚寺統は室町時代の初期に於いて断絶したとなっているが全くの誤りである。
この神璽は、長さ20cm×高さ13cm×厚さ8cm で材質は翡翠であり、世界に二つとない宝玉である。三千年から四千年を経ている為、表面が風化して、気温や湿度により様々な色合いを見せる。
勾玉は、万物がその生活の始めにとる胎児の形を象ったものであり、生命への賛歌でもある。また、日月の月の形の意味もあると言う。その両面にあるレリ−フの八光紋は日輪の輝きが八方に光を放つ図である。この八光紋こそ天照大神の神紋であり、此より輝きの足を二つ減じた紋がダビテ王の六芒星紋である。今日のイスラエル国旗の紋である。この六芒星紋と全く同じ紋が伊勢神宮の神紋である。
天照大神の起源は非常に古く、バビロニアの地に王朝を樹立したシュメ−ル人の日神の信仰にまで遡り、このバビロニア王朝の太陽神こそ名前は違うが天照大神そのものであります。
世界の大宗教と呼ばれる全ての宗教がこの太陽神の影響を直接的、あるいわ、間接的に受けてして成立している。それ故ユダヤはダビテ王の六芒星紋であり、ユダヤ教然り、そのユダヤ教から成立した、キリスト教、イスラム教然りであり、大乗仏教もしかりであります。
大乗仏教の運動は北西インドに西暦紀元前一世紀頃始まり、西域・月氏に於いて完成されたのであり、仏教で言う蓮華紋は、本来は正倉院の錦や、ペルシャのゾロア−スタ教の神殿に数多く描かれているコスモスの花の様な形をした紋であり、菊花紋等と同じく日輪が八方に光を放つ図の太陽神の紋であつたのがいつか草花の蓮華となった。仏教はこれらの影響によってさらに完成された。この紋様の変化は仏教に於いては実在の実態と、その哲理に合致した蓮華が採用される様になったのであろう。
日本国と言う国名は、この日神の魂をもつて治める国、と言う意味であり、その象徴である八尺瓊勾玉を継承した者を以て天皇とするのである。
八尺瓊勾玉こそ、世界平和統合の象徴であり、また納得せしむるに足証拠品である。これらを踏まえて日蓮大聖人は自らを此の日神の系にあるとして、日蓮、と御名乗りになった。
日蓮大聖人の仰せの王仏冥合によって成立とみなす本門戒壇は、この日神と仏教の冥合であり、客間的にも世界性を主張しうる条件を整えているのである。


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