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2008年11月26日 (水)

【特別寄稿】警察、検察、国税〝対策・懐柔・籠絡業〟の「首魁」安藤英雄の正体(4)

Dscn1948Dscn1951警察の首領は、過っては後藤田正晴であった。警察OBの後、政治家に転身した。亀井静香も少し前までは首領だったが、現在の首領は平沢勝栄である。後藤田、亀井、平沢の3人は警察OBから衆議院議員になったという共通項がある。

しかし、その平沢勝栄もしのぐ業界の「首魁」が存在する。その名はご存知のように安藤英雄である。安藤は警察OBでもなく、大阪の一介の料理屋の親父に過ぎなかった。だが、安藤自身は指定暴力団住吉会および稲川会の最高幹部との交際を吹聴している。山口組の直参組長をも「自分の若い衆だ」と吹聴し、反社会的勢力との繋がりを自慢しているのだ。安藤は右手にコーラン、左手に剣を模倣し、右手に警察および検察、左手に暴力団をたくみに使い分け、業界の「首魁」としての地位を確立している。

以下に、安藤の〝特異なビジネスモデル〟を解説する。周知のように、風営法という法律がある。正式には、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」という。主務官庁は警察である。許認可権は国家公安委員会が握っている。風営法の対象は、言うまでもなく風俗営業業者である。それは接待飲食等営業および遊技場に大別される。

           
接待飲食等営業は1号営業としてキャバレー、2号営業として料理店・社交飲食店、3号営業としてダンス・飲食店、4号営業としてダンスホール等、5号営業として低照度飲食店、6号営業として区画席飲食店がある。遊技場は7号営業としてパチンコ・マージャン等、8号営業としてゲームセンターがある。

別途、性風俗関連特殊営業等があり、店舗型性風俗特殊営業と無店舗型性風俗特殊営業と映像送信型性風俗特殊営業と店舗型電話異性紹介営業及び無店舗型電話異性紹介営業に分類される。店舗型特殊風俗営業は1号としてソープランド、2号として個室型ファッションヘルス、3号としてストリップ劇場・個室ビデオ等、4号としてラブホテル等、5号としてアダルトショップ等、6号としてその他がある。無店舗型性風俗特殊営業は、1号営業として派遣型ファッションヘルス、2号営業としてアダルトビデオ等通信販売、その他に深夜酒類提供飲食店がある。以上のような業を商いする業者は風営法の規制対象になり、警察の管理下にある。

ちなみに、7号営業のパチンコ・パチスロ業界だけでも20兆円産業と喧伝されている。しかし、風営法は取り締まる側の裁量権が大きく作用するので、警察の恣意によって運用されているのが現状である。そこに風俗営業業者と警察をつなぐ仲介人を存在させる余地が生まれる。

言うまでもなく警察官は公務員であり、公務員に対する利益供与は贈賄罪に抵触する。警察官としても収賄罪に抵触するので、安心できる仲介人が必要不可欠なのである。これは本来、身内である警察OBの独壇場である。しかし例外として、安藤英雄はその仲介人としての業を営んでいる。警察対策・懐柔・籠絡を業とする安藤の暗躍を公権力はこれ以上看過するのか。そうだとするならば公権力の権威および正統性は失墜する。法治国家の下では安藤のような業は〝許されざる業〟である。検察庁、国家公安委員会、警察庁、国税庁などが正常に機能していれば、安藤の暗躍の余地はない。今、公権力の鼎の軽重が問われているのだ。(以下次号、敬称略)

【冒頭写真=安藤一族が大株主になっているジャスダック上場の「アイビー化粧品」本社ビル、4Fに安藤英雄氏の事務所がある】

【文責・企業犯罪研究会】

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コメント

パチスロ、パチンコ台の許認可の問題、保通協の問題等、パチンコー警察業界には様々な闇がある。その闇に対し、真正面から切り込んでもらいたい。巨悪追及、頑張って下さい。

投稿: 一草莽 | 2008年11月26日 (水) 10:50

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