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【芸能・社会】

紅白53組発表。ミスチル初出場 ポニョのぞみ史上最年少の9歳

2008年11月26日 紙面から

 大みそか恒例の第59回NHK紅白歌合戦(12月31日午後7時20分)の出場歌手が25日、発表された。紅組26組、白組27組で26対戦。歌を聴かせるねらいで過去10年で最少組数。初出場はジェロ(27)、東方神起、青山テルマ(21)ら計14組と多い。“おバカ”でブレーク中の男性3人組の羞恥心と女性3人組のPaboはともに初出場で合体して白組で出場する。モーニング娘。中川翔子(23)らアイドル系が姿を消し、アキバ系に照準を合わせた昨年から一転、水谷豊(56)、秋元順子(61)、サラリーマン歌手の木山裕策(40)らオトナ紅白の様相だ。

◆桜井和寿は『幸せです』

 92年のメジャーデビュー以来、日本レコード大賞に輝いた「innocent world」をはじめ、ヒットシーンにいながら紅白に出ることのなかった4人組のロックグループMr.Childrenの初出場が目玉だ。

 今夏、NHKの北京オリンピック放送のテーマ曲として制作した楽曲「GIFT」が大きな話題となったことが紅白につながった。また白組司会の中居正広(36)主演映画「私は貝になりたい」(公開中)の主題歌「花の匂い」も配信した。

 ミスチルは会見場に来なかったが、ボーカル・ギターの桜井和寿(38)は「『GIFT』という曲ができる、そのきっかけをくださった方々、歌に共感してくれた人たち、そして大切な仲間と一緒に音を奏でて、今年最後の日を迎えられるなんて、なんて幸せなことだろう。ありがとうございます」とするコメントを発表した。

 石原真チーフ・プロデューサーは「どう頼んだかはヒミツ。15年来のお願いが実現しました」とうれしそうな笑顔で説明した。NHKホールのステージに立つのかなど、演出面はこれから検討するという。

◆SPEED、藤あや子、森山直太朗ら復活

 復活組はSPEED、藤あや子(47)、森山直太朗(32)、Aqua Timezの4組。00年の解散から今年8年ぶりに復活したSPEEDは、99年以来、通算4回目出場。

 また、今回はサザンオールスターズ、B’z、竹内まりや、宇多田ヒカル、安室奈美恵らの出場も注目されていたが、「ご相談はしましたが…」(石原真チーフ・プロデューサー)と、オファーを出したものの、いずれも実現に至らなかったことを明らかにした。

 今年いっぱいで活動を休止するサザンについては「この前の8月のコンサートで、気分的にもサザンとしての区切りがついたのでは」と感想をもらした。

◆森進一『おふくろさん』に前向き

 今月上旬に、作詞家の故川内康範氏との“おふくろさん騒動”が一件落着した森進一(61)は、41回目の出場。解禁後初となる紅白での「おふくろさん」の歌唱が注目される中、制作サイドは「本番で何を歌うかは、これから森さんと相談してからになる。しかし、騒動の発端が一昨年の紅白でしたから、(歌えるという)明るい話題に水を差すようなことはしたくない」と説明し、前向きな姿勢を見せた。今年は白組が大トリを務める年。“大トリ森”への期待感も高まっている。

◆裏番組は多様

 ○…紅白の裏番組としては、日本テレビ系が「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大みそかスペシャル」、TBS系が格闘技「Dynamite!!」、テレビ朝日系が「ドラえもんスペシャル」、クイズ「Qさま!!」スペシャルなど、テレビ東京系が「第41回年忘れにっぽんの歌」と格闘技「ハッスルマニア2008」といった布陣。フジテレビ系は未定。

◆モー娘。もアキバ系も一斉に消えた

 昨年は、モーニング娘。、℃−ute、Berryz工房らハロー!プロジェクトの混合チームと、中川翔子、リア・ディゾン(22)、AKB48による“アキバ系”チームによるアイドル対決が大きな話題となったが、今年は双方とも出場者リストからこぞって名前が消えた。特にモー娘。は、98年のデビュー以来、昨年まで10年連続出場していたが、ついに記録が途絶えた。

 NHKの近藤保博エンターテインメント番組部長は「今年は歌力をテーマにして、きちんと歌を歌うことを目指す紅白なのでラインに届かなかった。相対的な評価で枠外になってしまった」と説明。石原真チーフ・プロデューサーも「アイドルというのは、良いときもあればそうでないときもある」と、大ヒット曲がなかったことを挙げ、「アイドルは大御所とは違うので大変だとは思うが、ハロプロも若返りを図っているようなので、また期待しています」。

 今年のモー娘。は、5月から上海・台北・ソウルのアジアツアーを行い、上海公演では四川大地震の被災者への義援金を寄贈し、歌の力で被災者に勇気を与えた。また、2枚のシングル「リゾナントブルー」「ペッパー警部」ともに、オリコン初登場3位と好結果だっただけに、関係者は「結構ヒットしてたのに…」と肩を落としていた。

 

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