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「韓国は直ちに不良債権を整理せよ」

世界経済研究院とIMFが「国際金融カンファレンス」主催

 「韓国経済が長期の停滞に陥らないためには、企業や金融機関の不良債権をできるだけ早い時期に整理することが必要だ」

 国家競争力強化委員会の司空壹(サゴン・イル)委員長が理事長を務める世界経済研究院は25日、IMF(国際通貨基金)と共同で国際金融カンファレンスをソウルで開催した。その席でカーティス・グローバルキャピタル会長のケネス・カーティス氏は、「不良債権はゴミであり、経済の毒だ」と主張した。

 カーティス氏は「不動産バブル崩壊以降、不良債権の処理を先送りして10年間の景気低迷にあえいだ日本がその代表的な事例だ」「時間が過ぎればそれ以外の分野にも毒が広まるため、早い時期に正常化する必要がある」と述べた。

 さらに「(金融と産業の)構造改革を行わず政府による支援ばかりが行われると、経済の体力は徐々に弱まり、回復が難しい状態にまで落ち込んでしまう」と訴えた。

 カーティス氏は政府の積極的な財政政策と通貨政策の必要性にも言及した。基調講演を行ったIMF通貨資本市場局のリム副局長は、韓国が経済危機を克服するために行ってきた政策について「GDP(国内総生産)の3.7%を投入した景気浮揚策、基準金利の引き下げ、銀行に対する流動性の提供、債券市場安定ファンドの造成、米国との通貨スワップ協定締結など、市場の安定に向けた力強い政策を行っている」と評価した。

チョン・チョルファン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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