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KBS制作『冬のソナタ』を販売して日本が40倍の儲け
韓国でもミッキーマウスが誕生するだろうか。文化体育観光部が24日、「100年 感動のキラーコンテンツ育成戦略」を発表した。今後5年間にわたり、漫画、アニメーション、キャラクター、文化コンテンツの人材育成に4100億ウォン(約267億円)を投じる。
ドラマ『冬のソナタ』(2002)を日本に販売し、KBSが稼いだ金は270億ウォン(約17億円)。少なくない金額だ。ところが『冬のソナタ』で日本も金を儲けた。それもこの40倍を越す1兆2000億ウォン(約784億円)だ。ドラマが人気を呼んでDVD、写真集、アクセサリーなど関連商品が次々に販売され、‘ワン・ソース・マルチ・ユース’(One Source Multi Use、以下OSMU)の力が発揮されたのだ。しかし当時、KBSはNHKに付加版権も販売してしまったことから、追加収入を得ることはできなかった。
24日、文化体育観光部の記者懇談会で柳仁村(ユ・インチョン)長官は「当時の“グローバルOSMUビジネス戦略”が甘かった」と話し、残念がった。うまく作られたある文化コンテンツを多彩に活用するという意見のOSMUは数年前から‘コンテンツ強化戦略’に必ず登場する言葉となった。MBC(文化放送)ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』が新たにミュージカルやアニメとして作られた。ホ・ヨンマン原作の漫画『食客』『いかさま師』がドラマと映画になったようにだ。しかし韓国内で成功した事例はまだ少ない。
この日、柳長官は「今後5年以内に世界5大コンテンツ大国入りするのが目標」とし、OSMU制作支援強化に力を入れたいと強調した。「今後、毎年3~5つの作品を選び、ひとつの課題につき10億ウォン(約6536万円)を支援していきたい」とし「5作品うち、ひとつの作品が成功するだけでも、残りの作品を支援していける」と述べた。
既にテスト事業が進められている。9月の公募を通じて選ばれたキャラクター‘KAMBU’が初の支援対象となった。‘KAMBU’は2009年6月からゲームを始め、漫画、子ども向けのミュージカル、アニメーションを通じて持続的に変身を遂げる予定になっており、変身するたびに支援金を受ける。10億ウォンという金額よりも、対象作に選ばれれば、投資家の関心が高まるという点に意味がある。‘KAMBU’の場合、海外配給社「BRBインターナショナル」が投資(220万ドル)の意思を表明してきた。
韓国でもミッキーマウスが誕生するか(2)