2008年11月25日 18時7分更新
岡山県北部の代表的な民芸品で、来年の干支、丑にちなんだ素朴な竹細工、「作州牛」の製作が津山市で最盛期を迎えています。
津山市田町で民芸品店を営む白石靖さん(70)は、50年ほど前から地元の竹を素材にした民芸品や郷土玩具づくりに取り組んでいて、毎年、干支にちなんだオリジナルの竹細工人形を製作しています。
中でも竹でできた黒い胴体にイグサの鞍を巻いて紅白の手綱を付けた「作州牛」の竹細工は、昭和60年に年賀切手のデザインにも使われた岡山県北部の代表的な民芸品としても知られています。
正月を前にしたこの時期は作州牛の製作が最盛期を迎えていて、白石さんは胴体にイグサの鞍を丁寧に巻きつける作業を行っていました。
作州牛は素朴な味わいを持つ民芸品として全国各地からも注文が寄せられていて、来月下旬までにあわせて1000個ほどが作られるということです。
白石さんは、「来年は、ゆっくりと歩む牛のように、世の中が着実に良いほうに向かうよう願いながらつくっています」と話していました。