“微糖・無糖戦争”から“ゼロ”戦争へ
さらに4月には、アサヒ飲料が、「糖類ゼロ」でありながら、ほんのりと甘くミルクのまろやかさもコクもある「ワンダ ゼロマックス」を発売。「低カロリーで、かつ、スタンダードに負けない味わい」(アサヒ飲料)に仕上げたことが人気を呼んだ。
これが火付け役となり、ゼロ競争が勃発。「糖類ゼロ」「砂糖ゼロ」「カロリーゼロ」などをうたう缶コーヒーが、いくつも登場している。
キリンビバレッジが、5月に発売した「キリンファイア カフェゼロ」は、「微糖より甘くない、ブラックより飲みやすい」(キリンビバレッジ)という中間カテゴリーをねらった「砂糖ゼロ」の缶コーヒー。砂糖やミルクを一切使用せず、甘味料のほのかな甘さでコーヒーのうまさを際立たせた。さらに7月には「砂糖ゼロ」で甘味料も使用せず、ミルクを30%加えた「キリンファイア カフェゼロプラス」を投入した。ポッカコーポレーションは7月に「ポッカ185 吟醸仕立て 糖類ゼロ」、サッポロ飲料は、9月に砂糖ゼロの「生粋 零仕立て」を新発売。加えて、ブラック無糖のボトル缶の発売も相次ぎ、「微糖・無糖・ゼロ」カテゴリーは、非常に活性化している。