佐賀新聞の「声に出して読む名作」で取り上げられている吉田絃二郎さんの文章が最近とても気になっています。今日は「素直な心」でした。

　偉大なる人物、もしくは大なる天才ということは最も素直な心の所有者ということではないか。・・・

　私たちは何処までも人間らしい人間の声を聴きたがっているのである。それは千年２千年を通じてかわることのない真人間の声でなければならぬ。・・・

　沙翁の声、近松の声、芭蕉の声がそれであった。彼らは最も人間らしい人間であり、最も素直に人間を、或いは自然を取りいるることができたが故に、彼らの芸術には何の飾りもない、生地のまま真人間の声が生きているのである。・・・

　真人間？！僕も人間らしく生きたいといつも思っている。