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ノリ楽天「前向き前向き前向き前向き前向き前向き」

第1回のFA交渉を終えて「高下在心」と書かれた楽天・野村克也監督直筆の色紙を手にニッコリの中村紀洋
第1回のFA交渉を終えて「高下在心」と書かれた楽天・野村克也監督直筆の色紙を手にニッコリの中村紀洋
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 心は決まった。フリーエージェント(FA)宣言した中日・中村紀洋内野手(34)が25日、都内ホテルで楽天とのFA第1回交渉を行った。2年契約で総額2億5000万円の条件提示に加え、三塁のレギュラー保証、そして楽天・野村克也監督(73)から贈られた直筆メッセージにも感激し「前向き」発言を連発。他に獲得に乗り出している球団はなく、26日にも「楽天・ノリ」が誕生する。 【楽天グッズ

 晴れやかな表情がすべてを物語っていた。十分すぎるほど伝わってきた誠意。わずか20分ほどの交渉を終えた中村紀は、野村監督から贈られた色紙を手に会見に現れた。

 「真っ先に手を挙げていただいたことに感謝の気持ちを伝えた。楽天がいかに必要か、1から10まで聞かせていただいた。野村さんも来年で終わるという話も聞いたし、何とかその手助けをしてほしいと言われた」

 中日での今季年俸は5000万円だったが、楽天の提示は2年の複数年契約で年俸総額2億5000万円だったもよう。中村紀がこだわる三塁のポジションについても米田球団代表は「できればフル出場してほしい」と“確約”した。

 何よりも野村監督が前日「精魂込めて」したためたメッセージの効果が抜群だった。前夜、仙台で行われた球団納会の際に毛筆で「高下在心(こうげざいしん)」と書き込んだ直筆色紙。交渉の席で手渡された色紙の裏には言葉の意味も記されており、中村紀は食い入るように見つめていたという。その口説き文句はしっかり伝わった。中村紀は20日に野村監督から「枯れたヒマワリ」と呼ばれたことを引き合いに「枯れたヒマワリをもう一度、咲かせたいと思った」と名文句で返した。

 米田球団代表は「チームリーダーとして期待している。今年の課題は長打力と守備力。それさえそろえばクライマックスシリーズ(CS)進出は確信している。一緒にCS出場を目指そう」と猛アピール。そして「野村監督をかなり尊敬されているようだ。非常に好感触。10でいうと8くらい」と自信の笑みを浮かべた。

 中村紀は会見で「前向きに」というフレーズを6度繰り返すなど、楽天入り決定は秒読み段階。楽天以外に獲得に乗り出している球団はなく「なるべく早く結論を出したい。あしたにでも決まれば連絡できると思う」と言った。早くも“野村信者”となったノリの心は仙台に向かっている。

 ≪同級生から“歓迎援護射撃”≫中村紀獲得に同級生からの援護射撃もあった。同じ昭和48年会メンバーの礒部、野村(克則)バッテリーコーチから電話連絡があったことを告白し「同級生でいろんな部分でも話ができるし“いろいろ聞いてくれ”とも言ってくれた。楽天に入れば、気持ちも楽に入れる」と感謝した。礒部は近鉄時代のチームメートでもあり、球団初のFA交渉の大きな助け舟となった。

[ 2008年11月26日 ]

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