【ポスコ会長に聞く】「インド製鉄所で中国と勝負」
インドプロジェクトに今後5年間で120億ドル投資
李会長は先月、インド・オリッサ州に2週間滞在し、現場で製鉄所建設の陣頭指揮を執った。李会長はインドプロジェクトに派遣する役職員らも自ら選抜した。
23日にソウル本社でインタビューを行った李会長は、「必ずインドプロジェクトを成功させます」と話し、親指を立てて見せた
「2010年に完工するインド製鉄所は、世界最高の競争力を有する製鉄所です。2度にわたる採算性調査を行いましたが、インド製鉄所が現在世界最高の生産性を持つ光陽製鉄所より生産性が30%以上優れていることがわかりました。低コストで質の良いインドの鉄鋼石を必要なだけ購入でき、最先端の設備を導入するからです」
李会長の事業構想には、全てインドが入っている。「当初インドの製鉄所の第1期工事が終了したら、300万トンを生産する計画でしたが、これを400万トンに増やしました。またインドの製鉄所の敷地から290キロ離れた所に位置する鉄鋼石鉱山採掘事業も来年から始動します。生産量の60~70%はインド市場に、残りは周辺国に輸出する予定です」
李会長は実力だけではなく、運も付いて回る経営者だ。2003年にポスコ会長に就任して以降、売上は2倍、純利益は4倍以上に急増させる飛躍的な成長を遂げた。
2007年3月に再任を控えた李会長にとって、ポスコを脅かす最大の要因は中国。乱立する中国の鉄鋼会社から放出される供給過剰量が、国内の鉄鋼会社の価格体系を根本から揺るがしている。
「個人的には、来年下半期から鉄鋼市場が上向くという予測に、異論はありません。しかし、中国の鉄鋼産業の構造調整が変動要因として残っています。構造調整に失敗したら、世界の鉄鋼業界に地殻変動が起こるでしょう」
中国に製鉄所を建設する問題は、李会長にバトンを渡されてから長いこと宿題となっていた。そしてこの宿題は解決されることなく、かばんの中にしまい込まれた。
「対中投資問題は、中国の鉄鋼産業の構造調整の結果を見守って判断する問題です。今はインドの製鉄所建設に全ての力を注ぎます」
はっきりとは言わなかったが、中国進出問題については「既に結論が出た」という意思が明確に読み取れた。
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