78歳、現役FPSプレイヤー「北島さん」にお話を伺ってみました。
安心してほしい、現在78歳になられる現在も精力的プレイを続けられているベテランFPSゲーマーをご紹介しよう。1930年生まれの北島彰さんは現在78歳、山梨県にお住まいで、ご自身のWEBページ上でFPSゲーム各タイトルの攻略ルートを公開されている。
そんな精力的活動をなさっている北島さんに我々ダーマポイントはメールインタビューをお願いしてみた。
北島さんインタビュー
Dharmapoint(以下DP):まずは大変失礼ながらお年を?
北島さん:1930年生まれの78歳です。
DP:FPSゲームを始められたきっかけはお幾つの時、どのような、理由でしょうか。
たまたまこのようなデモ版をやってみたらおもしろかった等エピソードがあれば
北島さん:いささか不正確ですが、Nifty-Serve(現Nifty)のフォーラムで DOOM が話題になり大いに盛り上がっていたのに興味を持ち、アキバで DOOM 2 を買ったのが初めだったと思います。1995年頃ではなかったでしょうか。多分65歳。
やってみたら、とても難しく、死んでばかりで前に進めなかったものです。このゲームには、今風に言えば、プレイを録画するような機能があって、上手な人が自分のプレイの録画を Niftyのライブラリにアップしてくれていました。それを落としてきては一生懸命練習していました。
DP:実際にはDOOM2をクリアされるのにかかった時間はどのくらいでしたでしょうか?
北島さん:クリアするのに要した時間は、ちょっと記憶にありません。何日も、もしかすると月単位の時間がかかっていたかと思います。なにしろ初めてのゲームでしたから、飛んでくる火球を避けることすらできませんでした。
DP:FPSゲームの前にパソコンを使いこなすというポイントがありますが大変失礼ながらコンピュータとの出会いやご苦労についてお願いします。(サイトを拝見しますとDOS時代からの猛者のようですが・・・)
北島さん:45歳ごろから、仕事の関係で、当時オフコンと呼ばれていたコンピュータとのつきあいが始まり、15年ぐらいソフトウェアに関わっていましたので、PCについても抵抗はありませんでした。
DP:どのようなきっかけで現在の攻略サイトを始められたのでしょうか?
HEXEN については海外のWalkthrough原作者からのコメントなど大変すばらしい記事がありますが、どのような経緯で掲載にいたったのでしょうか?
北島さん:一連の DOOM を終わったあと、アキバで面白そうと思って買ったのが HEXEN でした。ところが、これが意外に難しく、3ヵ月ぐらい投げ出したままになっていました。ちょうどインターネットを始めた頃でしたので、外国のサイトを探していたら H.S.Teoh さんという方の Walkthrough があるのを見つけました。辞書片手に必死で訳して、お陰でゲームはコンプリート。
このとき、こういう Walkthrough の存在がとても嬉しかったことを覚えています。
そして、折角翻訳したのをそのまま捨て去るのも惜しいと思ったので、生まれて初めて英語で Teoh さんに手紙を書きました。Nifty-Serve のライブラリにアップロードしたいので許可が欲しいと。
快く承諾してもらえたので Nifty にアップしたところ、千数百人の人がダウンロードしてくれたので、少しは誰かの役に立ったのかなと思いました。
その後、自分のサイトを作るに当たっては、まずこれを載せようと考えて、再度 Teoh さんの許可を得て掲載したのですが、これが始まりです。
DP:いままでプレイされたタイトルのなかで、もっとも記憶に残っているタイトルは、なんでしょうか?
北島さん:難しい質問ですが、無理に1つ挙げるとすれば、やはり DOOM 2 でしょうか。
好きなゲームということなら、Rune です。北欧神話を基にしたパズル性豊かな楽しいゲームだと思います。
(Rune:古代スカンジナビア神話をベースにした3Dアクションゲーム。3D描画エンジンには「Unreal Tournament」エンジンを採用していた。
http://www.runegame.com/index.php
DP:基本的にシングルプレイ中心ですが、マルチプレイはいかがでしょうか?
最近ではCO-OPという協力して、クリアしていくゲームタイプが流行りつつあるので対人戦はちょっと苦手という方も参加できる流れが整いつつありますが。
北島さん:マルチも CO-OP もやりません。自分の気に入ったゲームを自分の好きな時間に楽しみたい、という気持ちです。プレイそのものを楽しむことの他に、ウォークスルーを書いてみることも、いわば楽しみの一つになっています。ですから、皆さんとは楽しみの方向性が異なっていると思っています。
DP:FPSゲームについて、日本では海外にくらべまだまだメジャーとはいえませんが、その理由は、どのようにお考えでしょうか?
北島さん:日本では、やはり Shooting 自体が心情的に敬遠されるからではないでしょうか。
市場はあまり大きくなれないような気がします。更に、近頃のように次々とハイスペックが要求されるようになると、ますますプレイ人口は減って行くのではないかと心配しています。
DP:北島さんが、FPSゲームをプレイされたりWEBサイトを運営されていることについて、ご家族や周り方の反応はいかがですか?
北島さん:本当はどうなのか分かりませんが、どちらかと言えば好意的に見えます。ボケ防止に役立つとでも思っているかも。
DP:失礼を承知でお聞きします。北島さんと同年代で同様の趣味をお持ちの方は結構いらっしゃるのでしょうか?
北島さん:残念ながら皆無に近いのでは、と思います。50代前後の方は時々お見かけしますが、しばらくするとゲームから遠ざかって行かれるようで、多分これが自然な姿なのかも、と思っています。
DP:現在まで活動されてきて「よかった」と思うことは?
北島さん:お会いしたことはありませんが、ゲームの掲示板などを通じて、親しくお話しできる方がたくさんできたことは、よかったと思っています。ただ最近は、皆さんお忙しいのか、だんだんゲームから遠ざかって行かれるようで、少しさびしく感じています。
DP:最後に、これから発売の気になるタイトルは?
北島さん:Far Cry 2 の日本語版は出ないのかな、と。
DP:ありがとうございました。
現在も精力的活動を行っている北島さんだが、現在、最新の攻略はなんと「Crysis Warheard」だ。
つい先日2008年11月10日に最終レベルまで完了され自身のWEBサイトにて公開されている。なんとも頭の下がる活動ぶりで、北島さんのサイトを拝見していると、我々ももっと「ガンバラネバ」という気持ちがこみ上げてくる。
北島さんのお写真(北島さんのWEBページより転載)
北島さんのWEBページ “3D ShootingGames Aki_tan`s page”
http://www.asahi-net.or.jp/~ku5a-ktjm/index.htm