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鳥取市と新温泉39分程度で結ぶ

2008年11月25日

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◇東浜居組道路が開通◇

 鳥取県岩美町陸上(く・がみ)と兵庫県新温泉町居組を結ぶ自動車専用道路の国道178号「東浜居組道路」(3・5キロ)の開通式が24日、同町の居組インターチェンジであった。鳥取市と新温泉町の両中心街が従来より6分短い39分程度で行き来できるようになり、救急搬送や観光振興などでの活用が期待されている。

 東浜居組道路は鳥取市と京都府宮津市を結ぶ計画の「鳥取豊岡宮津自動車道」(120キロ)の一部で片側1車線。日本海沿いの鳥取、兵庫両県の間は険しい峠道のため、01年度から整備を始めた。07年に県境の七坂八(なな・さか・や)峠を貫く七坂トンネル(1・8キロ)、今夏には鳥取県側で高さ25メートルの東浜大橋(479メートル)が完成していた。

 同道路の開通で、第3次救急病院がない新温泉町の住民を鳥取市内にある鳥取県立中央病院へ救急搬送する時間も短縮される。同市福部町湯山―岩美町本庄間で約5年後の開通を目指して建設中の「駟馳(し・ち)山バイパス」(6・6キロ)ができれば、同市と新温泉町の両中心街の間の所要時間は35分程度になる見通しだ。

 居組インターチェンジで催された開通式では、井戸敏三・兵庫県知事が「高速道路の空白地と言われてきた山陰に交通のネットワークを築きたい」、平井伸治・鳥取県知事も「これからはアジアに近い日本海岸の時代なので道路は重要。山陰海岸ジオパークの認定に向けても協力していきたい」とあいさつした。

 鳥取豊岡宮津自動車道の兵庫県内の区間は、05年に香住道路(6・2キロ)が開通。余部道路(5・3キロ)は10年度末の開通を目指している。

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