握手で健闘を誓い合う中村獅童(左)と市川海老蔵=都内
歌舞伎役者の市川海老蔵(30)が24日、都内で行われた来年1月3日開幕の舞台「新春花形歌舞伎」(東京・新橋演舞場)の製作発表会見で父・市川団十郎(62)への複雑な胸中を吐露した。骨髄異形成症候群のため、7月に末梢血幹細胞の移植手術を受けた団十郎は、1月の東京・国立劇場の新春公演が舞台復帰。「本当は一緒の舞台に立ちたかった。万が一のときはそばにいたい。でも父は強靱(きょうじん)な男なので大丈夫」といたわった。共演の中村獅童(36)も10月に父・小川三喜雄さんを亡くしたばかり。「神聖な気持ちで演じたい」と誓った。