森山完封、東北福祉大8強 明治神宮野球

仏教大を3安打に抑え完封勝利を挙げた東北福祉大・森山

 第39回明治神宮野球大会は15日、高校と大学の部に各10校が参加し、神宮球場で開幕した。ともに1回戦各2試合が行われ、高校の部で西条(四国)と鵡川(北海道)が準々決勝に進んだ。大学の部では東北福祉大(北海道・東北)と初出場の常磐大(関東二)がベスト8進出を決めた。

 初出場の西条は倉敷工(中国)を2―0で退けた。鵡川は18安打の猛攻で日本文理(北信越)に11―6で快勝した。
 東北福祉大は先発森山一茂投手(大分・楊志館高出)が仏教大(関西二)を3安打完封し、3―0で下した。常磐大は愛知学院大(愛知・東海・北陸)に3―1で逆転勝ちした。

<ミス突き着実加点>
 【大学】
 ▽1回戦
仏教大(関西二)
   000000000=0
   02001000×=3
東北福祉大(北海道・東北)
▽盗塁 佐藤勇、高橋
▽失策 栗田2、松本、阿部
▽試合時間 2時間26分

 【評】東北福祉大は先発森山が3安打完封の好投で快勝した。森山は時折制球が定まらない場面があったが、強気にインコースをついて仏教大打線を封じた。打線も相手のミスを見逃さず着実に加点した。

 <森山、5四球を反省>
 東北福祉大は先発森山(2年)が3安打完封。それでも5四球を反省しながら喜びは控えめに「結果的には抑えられた感じ」と振り返った。
 「厳しいコースも初球から振ってくれた」というように相手の早打ちに助けられた面もある。ただ、投球の原点と考えている右打者への内角攻めが光った。スライダーが切れて凡打の山を築かせた上、100キロを切るカーブも交えて的を絞らせなかった。

 6月の大学選手権では準々決勝で3番手として登板し5失点。コールド負けの屈辱を味わっている。「ここ(神宮)で1勝を挙げることが一つの目標だった。4年生と1試合でも多く試合をしたいから、最後まで勝ち進みたい」と意欲を語った。

2008年11月16日日曜日