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モンゴルの怖い風習〜家へ来ませんか?〜


 時節柄、転勤などで引っ越した人や結婚して新居を構えた人などから、新しい住所を知らせるハガキが来たりします。で、必ずと言っていいほど書かれている一言が「お近くにお越しの際は是非お気軽にお立ちより下さい」。余程親しい間柄ならともかく、多くの場合これは間違い無く社交辞令でありまして、真に受けてノコノコお気軽に立ち寄ったりすると迷惑がられることは必至です。そんなハガキを眺めていたら、ふと以前本で読んだ怖い話を思い出しました。その話というのは・・・・・。

 モンゴルのある地域では、女性が男性からの「家へ遊びに来ませんか?」という誘いを受け入れて家に行ったら、それは妻になる事を承知した事になるのだそうです。しかも、その男性に親の見ている前で強姦されるのだそうですから驚きです。やってきた娘を力ずくでものにするのは、男である事を自分の親たちに示すため、娘が泣いたり叫んだりしても、それは慣習・儀礼のうちだという事で、母親も祖母もみんなそうやって嫁いできたわけですから、現地の人にとっては何でも無い事なのだそうです。

 ところが、中国の文化大革命の頃といいますから、1960年代後半から1970年代中ごろの話だと思いますが、当時、北京・上海などいわゆる都会の十代後半の学生が、何百万人も僻遠の地に放たれたそうで、このモンゴルの地にも多くの若者が送りこまれたそうです。簡単に想像できることですが、現地の若者に「家に遊びにきませんか?」と誘われた都会育ちの娘たちが、ノコノコ家までついて行き、親の見ている前で強姦されたわけです。当時の中国というのは性に関しては全く解放されていませんでしたから、十代後半の少女だと、子供がどうやってできるのか知らないのが普通という状態で、それがいきなり人の見ている目の前で陵辱されるわけですから、その後正常な精神状態でいられるはずがありません。自殺者も数多く出たのだそうです。

 転居通知でとんでもない事を思い出してしまいましたが、文化の違いというのはそういうものだろうし、膨大な年月をかけて培われてきた異種文化を根底から完全に理解するというのは非常に難しい、いや不可能だという事でしょう。最近、アメリカの個人の銃所持問題がまたクローズアップされていますが、アメリカが銃を捨てられないという事実に関しても、アメリカ文化の根底にあるものが起因しているはずで、それを完全には理解できない我々日本人にとって、いかにそれが野蛮に見えようとも、その当否をとやかく言うのはお門違いという気がしてなりません。それはあくまでアメリカ自身が解決する問題なのだと思います。うーむ、今日の僕はちょっと変だなあ。ま、とにかく日本人で良かった。うはははは〜。

《1999年4月25日(日)》 


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