外薗健一朗航空幕僚長は21日の記者会見で、田母神俊雄前空幕長の更迭原因となった懸賞論文を巡り、空自第6航空団が応募締め切り後の提出の事前了解を主催者から得ていた事実を明らかにした。同航空団人事部は8月末の締め切りを控えた同月28日にアパグループに電話し、9月3日に部隊でまとめて応募したという。
田母神氏が統合幕僚学校に導入した「歴史観・国家観」の講義が自らの校長時代もほぼ同内容で続いていた点に関しては「当時は偏っている意識はなかったが、今考えるとややバランスを欠くとの印象を受ける人がいるかもしれない」と釈明した。(21日 22:02)