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2008/11/25

ゴマメの歯軋りパスタ

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ゴマメの歯軋りパスタ




久々の自信作なんだが、ゴマメです。ゴマメとは何か? 正月になると食うんだが、ベタベタした煮干しみたいなモノですね。でも、煮干しではない。正確に言うと、ゴマメというのは「煮てない」わけです。生のまま干してある。なので、オヤツ代わりにポリポリ食ってはイケマセン。腹を壊します。正月に食うベタベタしたのは、コレを醤油と砂糖で煮た田吾作・・・じゃなかった、田作(たづくり)というモノです。

ところで、おいらの家だけに伝わった料理なんだが、ゴマメの素揚げというのがあるわけです。ゴマメを二度揚げするんだが、サクサクな感触で、苦みがあって、なかなかオツなもんです。よそで食った事はないな。今回は、そのゴマメの素揚げをトッピングしたところが味噌で、トマトは酸っぱく、素揚げのゴマメは苦く、味のバリエーションが豊かになってよろしいのではないか、と。

ゴマメはスーパーでも売っているんだが、今回は三島本町商店街の増田屋で買いました。古くからある乾物屋で、一流の品物だけを扱ってます。100gで1050円。ちょっと高いね。ただし、一匹一匹がピンと真っ直ぐ伸びて、形が揃ってます。料亭クオリティ。もっとも油で揚げると曲がってしまうのでどうでもいいようなもんだが。素揚げは、最初は低い温度で、5分ほど置いてから少し高い温度で揚げます。芯までサクサクになります。そのままビールのアテにしてもグッドなんだが、パスタのスープに浸かっているのも悪くない風情だね。

さて、本体のパスタなんだが、まず、オリーブ油で刻みニンニクと鷹の爪少量を焦げないように熱して、そこにブナシメジ投入。おいらの定番で、塩味の代わりにカツオ塩辛少量。今回はゴマメの苦さに対抗させるためにプチトマト入れました。さらに水を入れて顆粒の欧風ダシで味をととのえる。火を止めたら太ネギ刻んだものを投入して、パスタが茹であがるのを待ちます。それぞれの具を投入するタイミング、火の通り加減が大事だね。

パスタは、公称茹で時間9分なんだが、スープパスタなので7分で上げます。具と合わせてスープを麺に絡めて吸わせつつ、パスタの茹で汁で皿を温めつつ、暖まった皿にパスタを盛りつつ、ストロボの電源入れたり、露出見たり、レフ板調整したり、忙しいです。撮影も急がないとパスタが延びてしまう。スープパスタというのはデリケートなもんでね。

さて、肝心の味なんだが、高いゴマメ使った甲斐あって、上品な仕上がりのゴマメになりました。ほどよい苦さがポイントで、プチトマトの酸味と、計算通り、いいコンビネーションになってます。素揚げでカラカラのゴマメがスープに浸かると、また微妙な歯触りで楽しいです。これから正月なので、自宅でゴマメを煮る人は、ぜひ、こちらもお試しあれ!

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コメント

おふくろに「小魚は身体にいいんだから!」と
佃煮とかをよく食わされた覚えがあります。
でも、こういうパスタの方がうれしかったなぁ。

毎度のことですが「ゴマメの歯軋り」が気になってググってみました。
ことわざに何かヒントがあるのか?と思っていたら違っていたようでw
前回の「目刺のスープパスタ」の時も、
何を目刺しているのか?と気になって だいぶ頭をひねりましたが
もしかして、私も紙を何枚か持って電車に乗ればよかったのでしょうか?

>ストロボの電源入れたり、露出見たり、レフ板調整したり、忙しいです。

夜食がメインなんだか物撮りがメインだかわからないですねw

まずネーミングに笑いました。段々「死語」になりそうな気もするけど私は好きです。ついでに田作りも好きです。いつも「安いゴマメだとうまくできないなあ」と思ってたので納得。
私は海の近くに住んでいないので野次馬さんのような料理が手軽にできません。でもくわいの産地なので、お正月つながりで、くわいを使っても同じようにパスタができないかなあ、と思いました。
そんな一見無関係なこと思いついたのも、くわいも素揚げするとちょっと苦くておいしいことを知ったからです。
野次馬さんのごまめと、くわいでお正月に「歯軋りパスタ」を作ってみようかなあと思います。

美味そう。
パスタにも色んなレシピあるんやね。作ってみようかな。

一瞬「歯軋り」と「パスタ」が結びつかなくて、アホー脳になってしまいましたw

ゴマメの歯軋りといえば、売国奴紅の傭兵のセガレのブログですねw

おいしそうですね。当方も挑戦してみたい。でも台所を使うと嫁が怖くて。。汚されるのがいやみたいで。ウチは男子厨房に入らずです。
ゴマメ(変換すると田作!一発で出た!)って食い物だったんだ。。。子供の頃、鬼ごっこで使ってましたね。子供の中でも小さい子で、つかまっても鬼にならない子。うまく説明できないですが。。

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