大阪府富田林市の国道で新聞配達中の東川達也さん(16)がはねられ、約6キロ離れた駐車場で見つかった死亡ひき逃げ事件で、自動車運転過失致死と道交法違反容疑で逮捕された市川保容疑者(41)が、府警富田林署の調べに「人を引きずっていたのはわかっていた」と、引きずり行為の認識を認める供述をしたことが分かった。
同署は殺人容疑適用の可否を含め、慎重に裏づけを進める。
捜査関係者によると、市川容疑者は緊急逮捕された当初、「何かにぶつかったことは覚えているが、酒に酔っており、記憶にないほど必死に逃げた」と、引きずり行為の認識を否定していた。
引きずり行為への殺人(未遂)罪適用を巡っては、大阪市淀川区で10月、中学3年女子生徒(14)が男性をはね、約180メートル引きずったひき逃げ事件で、大阪地検が殺意のあった区間を約130メートルと限定して認定。女子生徒を殺人未遂などの非行事実で大阪家裁に送致した。
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