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さて新下関駅で途中下車し、下関駅行きバスに揺られ、気が向くままに下車したのは唐戸市場であった。折しも岸壁では寸劇「巌流島の決闘」が演じられていた。その沖合に浮かぶは本物の巌流島であり、対岸の島影は九州である。本州と九州とを分かつ関門海峡上で、武蔵と小次郎、世紀の決闘が行われたというわけだ。

唐戸市場に隣接するカモンワーフの岸壁にて演じられた寸劇「巌流島の決闘」。もちろん手前が宮本武蔵、崩れ落ちるは佐々木小次郎

多くの人で賑わう唐戸市場。下関はもちろん、北九州の食のプロも通う卸売市場だが、小売りも行っており、我々一般人も新鮮な魚介を安く購入できる。また金、土、日、祝日は露店が出て寿司や海鮮丼などが堪能できる

威勢のいい呼び声に唐戸市場の奥へと進入すれば、河豚に鮪に海老、鯛などの寿司が並んでいる。どれも旨そうで目移りするが、思わず手が伸びたのは、鯨のベーコン寿司だった。なんて懐かしい味だろう。まさに成長期が0系新幹線とオーバーラップする私の世代にとって、学校給食の鯨肉ほど懐かしいものはない。旅の終わりに鯨のベーコン寿司と出合えたのも「夢の超特急」のお陰である。

ありがとう、そしてご苦労さまでした。0系新幹線「こだま号」!

唐戸市場にて出合った鯨のベーコン寿司。ひとつまみすれば、口中いっぱいに懐かしい味と香りが広がった。昔は鯨のベーコンを山盛りご飯に載せて頬ばったものである

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